2024年前期の朝ドラ「虎に翼」でキャストの森田望智さんが演じる主人公・寅子の親友“米谷(猪爪花江”を紹介します。
森田さんの朝ドラへの出演は2021年6月から9月まで放送した「おかえりモネ」で野坂碧を演じましたので2度目の出演ですね。
「米谷(猪爪花江」は、寅子の女学校の同級生であり親友です。米谷花江は女学生のうちに結婚するのが夢でした。
と、第1話で寅子にお茶の水の「聖橋」と思われる場所で話しています。しかし寅子は花江とは正反対の考えを持っています。
果たして二人は今後どのように接していくのか義兄弟となる二人の人生は…。
ところで、「虎に翼」の伊藤沙莉さんが演じる寅子をもう一度観たいと思いませんか?また尾野真千子さんの語りも聞きたいですよね。
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朝ドラ「虎に翼」でキャストの森田望智が演じる「猪爪花江)」の結婚。
実は策士な花江ちゃん
寅ちゃんとこれからもいいコンビになってくれることを祈ります🙏#虎に翼 #トラつば pic.twitter.com/SU8nh0Iegq
— 森田望智 Misato Morita (@moritamisato) April 3, 2024
朝ドラのパターンとして主人公の性格とは異なるサブヒロインが必ず登場すると思うのです。
寅子と花江の関係もそのパターンではないでしょうか。例えは、前回の『ブギウギ』の主人公福来スズ子と茨田りつ子のような関係ですね。
好きな人と家庭を持つこと望んでいた「花江」がいて、それも親友で、主人公の寅子は家庭よりは法律を学ぶことを優先していました。
この正反対の性格を持つ二人のコントラストが当時の女性の生き方を鮮明に魅せてくれたのではと思います。
二人の関係性が時代と共にどのように変わり二人がどのような道を歩むのかとても楽しみです。
さて、女性は結婚することが幸せであるとの考え方が一般的であった昭和の時代で寅子は正反対の思考でした。
その寅子の親友である花江は「お見合いをして結婚するのが女の幸せ」と寅子に話していましたが、実は…。
結婚は変化球。
花江は一目惚れした寅子の兄・直道を好きで好きでたまらなく、自らの強い意志によって結婚(見合いではなく)への道を歩んでいたのです。
親とか一般常識をもカモフラージュして「見合い結婚」と見せかけて自分の意思(結婚への想い)を成し遂げたのです。
“女学生のうちに結婚するのが夢”という寅子に話していたのもカモフラージュだったのですね。
第3話で分かった花江の本心。
花江は家庭や男性を支えるために結婚するのではなく、彼女自身が主体的に直道を欲していたのです。
寅子との会話で「どうしても欲しいものがあるならしたたかに生きなさい」という言葉が、花江の性格を表していますね。
寅子の母・猪爪はるにぶりっこしていたのも直道との結婚に向けてのカモフラージュだったのかも知れません。
ただ3話では寅子の友人が花江を女中と間違えてしまって少し気分を悪くしていました。
⇒2024年前期朝ドラ「虎に翼」第3週「女は三界に家なし?」のあらすじ(ネタバレ)と感想。
花江は良き奥様に。
見合いではなく、好きな人と結婚するのが第一と考えている花江です。当時は恋愛結婚が一般的でなく常識的には見合い結婚でした。
ですので、花江は見合い結婚という形式を取り、二人の両親に花を持たせたのです。花江が言うしたたかですね。
その逆が寅子です。当時の寅子の行動は直球しか持っていないのです。
花江と直道が幸せな結婚式。
ドラマでは2人の幸せな結婚式が描かれますが、式が終わった後に花江は寅子にお礼を言います。
今まで我慢してくれてありがとう。寅子は大学に願書を出していたこともシオらしくしていたことも花江の結婚式のためだったのです。
花江は親友として寅子の気持ちが分かっていたのですね。
花江の夫・直道の出征。
戦争のシーンはとても悲しく辛いですね。花江と直道は相思相愛で結婚しました。その愛する夫が出征していくときの辛さは計り知れません。
なぜなら周りの人々は「万歳!万歳」なのです。冷静に考えれば「戦争=死」の確率は高いわけで本人と身内は本当は喜べないのです。
でも時代がその空気を打ち消してしまうのですね。
出征は⇒2024年前期朝ドラ「虎に翼」第8週「女冥利に尽きる?」のあらすじ(ネタバレ)と感想。
朝ドラ「虎に翼」でキャストの森田望智が演じる「猪爪花江)」の戦後。
花江の夫・直道が戦死。
昭和の戦中、戦後は、家庭を守っていた主婦の皆様方は当然戦地に行った夫の帰りを待ち望んでいたと思います。
しかし、便りがなくなってくるともしかしたら…の思いと、いや必ず帰ってくるが錯綜していたのでしょう。
花江も直道の帰りを待ちながら日々の生活を寅子とともにしていましたが義父の直言が「…直道が…」と言った瞬間、花江は泣き崩れてしまいました。
願いの糸がプツンと切れた瞬間でしたね。
戦死の報告は⇒2024年前期朝ドラ「虎に翼」第9週「男は度胸、女は愛嬌?」のあらすじ(ネタバレ)と感想。
朝ドラ「虎に翼」でキャストの森田望智が演じる「猪爪花江)」の新民法。
ここからは花江の戦後を紹介します。
花江の義母「はな」の死。
第12週「家に女房なきは火のない炉のごとし?」で猪爪家の家庭を守ってきた花江の義母「はな」が亡くなります。
花江ははるから猪爪家の家内を任されるのですが、その偉大さも再認識します。
それでも義妹・寅子には職業婦人として頑張ってほしいし、義弟・直明には勉学に励んでほしいと願っています。
朝ドラ「虎に翼」に出演するキャスト一覧はこちら。
まとめ。
第1週では寅子も花江も2人とも10代の女学生です。花江は好きな人との結婚を選び家庭(家族)ともに生きる女性です。
寅子は法曹界で生き、職業婦人として活躍していく女性です。
「虎に翼」では、2人の女性の生き方をパラレルに描きながら、どの女性の生き方も尊いということを教えてくれるのではないかと思います。
花江は寅子の親友から人生の相棒へと移り変わっていくのではと思います。
花江は形式は「見合い結婚」だが、相思相愛の恋愛結婚を成し遂げたことは最先端であったでしょう。
その後に家庭(家内)を守り家族と共に生きていく姿はとても美しく見えるのではないでしょうか。
この時代では働く女性は少数でその代表が寅子なんですが、多数派女性の生き方を花江が演じる森田望智が視聴者に魅せてくれるでしょう。
その演技に期待し応援していきたいと思います。