2024年前期朝ドラ「虎に翼」第3週「女は三界に家なし?」のあらすじと感想をお届けします。
第3週は4月15日(月)から19日(金)までの放送です。
寅子が明律大学女子部の2年生になって半年が過ぎました。同期性は20人にまで減り、クラスも3つから1つになっていました。
3年に進級したのは久保田と中山だけです。新入生も前年より少なくなり、女子部は存続が危ぶまれるような状況でした。
猪妻家では、優三はまた高等試験に落ち、はるは、寅子が法律家になるのを諦めて結婚することを期待しています。
ところで、伊藤沙莉さんが演じる猪爪寅子をもう一度観たい!尾野真千子さんの語りをもう一度聴きたい、と思いませんか?
そんな朝ドラファンは「NHKオンデマンド」です。「NHKオンデマンド」の選び方は2通りあります。
U-NEXTの「NHKオンデマンド」
詳しくは⇒朝ドラは無料期間中に「U-NEXT」のNHKオンデマンドで。
アマゾンの「NHKオンデマンド」
詳しくは⇒“朝ドラ”ファンにはアマゾン(amazon)プライムが”おすすめ”。
どちらも無料期間中に視聴し納得したら登録しましょう。
「虎に翼」第3週「女は三界に家なし?」のあらすじ。
週タイトルの意味。
第3週の週タイトル「女は三界に家なし」とはどんな意味を持っているのでしょうか?調べると、
女性には心から安らげる場所がこの世の中には全くない、という旧来の因習的観念を述べた慣用表現です。
とあります。
この言葉に当てはまる女性は誰なんでしょう。いや登場人物全員なのか?
第3週あらすじ。
寅子の舞台になっているお茶の水界隈。聖橋上から見たお茶の水駅、現在は神田川河川工事中?です。
さて、寅子も明律大学女子部に慣れてきたころ、女子部の2年と3年が合同で法廷劇をやることが決まりました。
ある日、その劇の衣装作りのため、寅子の仲間が寅子の家に集まりました。そして、明律祭の当日にちょっとした事件が起きてしまうのです。
その事件は、男子学生の心無い誹謗中傷から、乱闘事件へ発展してしまったのです。時は過ぎ、寅子達は女子部法科の課程を終え、共学の法学部へ進学の時が来ます。
モデル(実存) | 寅に翼の設定 | 寅に翼のキャスト |
三淵嘉子 | 猪爪寅子 | 伊藤沙里(役:猪爪寅子) |
寅子の母・「はる」 | 石田ゆり子(役:はる) | |
寅子の父・猪爪直言 | 岡部たかし(役:寅子の父・猪爪直言) | |
語り(ナレーター) | 尾野真千子 | |
主題歌 | 米津玄師「さよーならまたいつか!」 |
伊藤沙里が演じる猪爪寅子のモデルは三淵嘉子さん。
⇒虎に翼のヒロイン「猪爪寅子」のモデルは戦後初の女性弁護士・裁判官「三淵嘉子」
「虎に翼」第3週「女は三界に家なし?」のネタバレ。
週タイトル | 女は三界に家なし? |
放送日 | 2024年4月15日(月)~19日(金) |
放送 | 午前8時~8時15分 |
再放送 | 午後0時45分~1時 |
第11話:4月15日(月)毒まんじゅう事件。
昭和8年(1933年)秋。生徒数が減り、存続の危機に陥る明律大学女子部です。
宣伝のため2年生の寅子たちは先輩の久保田、中山と法廷劇を上演することになりました。演目は実際の判例を元にした「毒まんじゅう事件」。
毒まんじゅう事件。
脚本は涼子が担当しました。よねでさえ、居場所を守るために参加すると言い、喜ぶ寅子です。
この劇場ドラマの解説は寅子の頭の中でした。分かりやすい演出でしたね。
法廷劇の脚本は、学長が選んできた判例資料と筋書きを基に、涼子がしたためました✍
「毒饅頭殺人事件」
猪爪家(?)で再現した寅子の脳内イメージ映像、題して“#猪爪家劇場”をNHKプラスでもう一度https://t.co/DtGaK5NDr9#朝ドラ #虎に翼 #伊藤沙莉 #石田ゆり子 pic.twitter.com/E3Be1WpWRZ
— 朝ドラ「虎に翼」公式 (@asadora_nhk) April 15, 2024
花江の浮かない顔は。
法廷劇を上演する準備のため寅子の家に集まって衣装制作を行うことになりました。そこでチョットした事件が起きます。
それは、香淑が花江を女中と間違えてしまうのです。顔は笑っていますが、明らかに花江は気を悪くしています。
寅子は花江を気遣うが、「寅ちゃんにお嫁に来た人の気持ちなんて分からないわよ」と言われてしまいました。
⇒森田望智(キャスト)が朝ドラ「虎に翼」で演じる「米谷(猪爪)花江」とは。
花江の愚痴を聞いてしまった義母・はる。
姑であるはるは、嫁いびりはしていない。でも味付けなど「もう少しお砂糖を…」と一言必ずNGを出します。
それは嫁いびりではないのだが、花江はなんかモヤモヤしているのです。
家事も家計も完璧に管理する“はる”は無意識のうちに花江にプレッシャーを与えてしまっているのではないだろうか。
優三への気遣い?
「高等試験を受ける日が来たら、私は一発で合格してみせる」という寅子の一言。
優三は試験に一発で合格していません。ちょっとした言葉だけど人は傷つくものです。未だ浪人中の優三は泣き出してしまいました。
家族の食卓の場面でしたが、そこには花江はいません。1人だけせっせと働いていました。
そういう猪爪家の日常が描かれました。日常と言えば寅子は生理が重たく、4日も学校を休んでしました。
さてさて、寅子は花江の苦しみを理解することはできるのでしょうか?花江のストレスの発散は?
第12話:4月16日(火)
悪気なく花江を女中と間違えてしまった留学生の香淑。花江は笑って流すも、寅子には「嫁に来た人の気持ちはわからない」と言います。
そんな折、よねは涼子が書いた法廷劇の脚本を「甘い」と批判します。寅子はよねに「人の本気に上も下もない」と反論し、言い合いになります。
一方、はるもひそかに花江との関わり方を悩んでいました。
⇒石田ゆり子(キャスト)が2024年前期の朝ドラ「虎に翼」で演じる“はる”とは。
桜川家の執事・岸田が現れる。
法廷劇の衣装作りが終わり、涼子たちは猪爪家から帰ろうとしていました。そこに桜川家の執事・岸田が険しい表情を浮かべてやってきました。
その岸田の言動は桜川家の内情が少し、いや相当複雑かもしれないと思うのでした。
涼子の脚本。
後日、完成した脚本を読んでいたよねが涼子の脚本を書き直して欲しいと言うのです。それは、
脚本の最後に「弁護士にご相談を!」「損害賠償を請求できます!」といった希望をもたせるようなセリフで締めているからでした。
よねは、たとえ甲子が民事訴訟を起こしても「婚姻予約不履行」は認められないとされているのにもかかわらずこれではおかしいと言うのです。
よねの怒り。
よねは「本気で弁護士になって世の中を変えたい」と言います。自分は本気で法律を勉強していると言い張ります。
結婚を逃れるための時間稼ぎや主婦の暇つぶしではないとも言うのです。
涼子は結婚から目を背けていることが事実であることを認めます。ただ寅子は「はて?」の二文字が。
寅子の名言。
「本気なんて目に見えないもので、どっちが上とか下とか、それこそくだらないことじゃないかしら?」と寅子は言います。
女子部に集まっている全員が法を学び、置かれた環境を変えたいと望んでいるのです。立派な動機が全てではない、これから何をするのかが最も大切なことなのだと力説します。
明律祭の当日。
明律祭の当日がやってきました。甲子役の寅子は女子部を存続させるために、名演技を見せています。
たが、男子学生から次々とヤジが飛び、一触即発の事態になりました。男子学生の罵倒は止まりません。
劇は中止になりました。
第13話:4月17日(水)よねの生い立ち。
寅子たちの法廷劇の幕が上がるが、男子学生・小橋らの妨害によって中止に追い込まれました。
騒動は新聞にまで取り上げられてしまい、今後は女性らしいふるまいを、と学長からも注意を受けます。
足をけがした“よね”を住み込みで働くカフェ「燈台」に送った寅子たちは、よねが働きながら弁護士を目指していることが解ります。
貧しい生い立ちと男装の理由、そして世の中を変えようしていることを知るのです。
よねの生い立ち。
よねは寅子たちに想像を絶する過去を語るのです。その様子はこちら。
⇒土居志央梨(キャスト)が朝ドラ「虎に翼」で演じるは“山田よね”そのモデルは。
第14話:4月18日(木)「毒まんじゅう事件法廷劇」再検証。
よねは貧しい生い立ちを明かし、涼子や寅子など、同級生らが恵まれていることに憤りを感じることを告白します。
それにしてもよねの生い立ちは想像を絶する悲惨な幼少期でしたね。その悔しさがよねの原動力になっているのですね。
寅子はかける言葉が見つからないでいました。そして女性の生理について話してから話題を「毒まんじゅう事件」の実際の判例を再検証しようと提案します。
⇒伊藤沙莉が主演の2024年前期朝ドラ「虎に翼」の主役・猪爪寅子とは。
「毒まんじゅう事件法廷劇」再検証。
はると花江の力も借り、寅子たちは実際にまんじゅうを作ってみることにします。
確認ですが、先ずこの法廷劇のシナリオは涼子が作成したのです。まんじゅうを作って分かったことは、
「致死量の毒を入れることはできない。」でした。そのため、2つの意見に分かれました。
- 最初から殺意はなかった。
- 毒を入れること自体に殺意がある。
そんな中でよねは、「毒まんじゅう事件は甲子が無知だったゆえの結果」と言いだし、「この社会は女を無知で愚かなままにしておこうとする」と言い出します。
「恵まれたおめでたいあんたらもたいがいだが、戦いもせず現状に甘んじる奴らはもっと愚かだ」と吐き捨てるのです。
寅子の反論。
戦わない女性たち、戦えない女性たちを愚かなんて言葉でくくって終わらせちゃ駄目。
とよねの意見に反論する寅子です。
現代社会では男女平等ですが、男女間の不平等は今でも解消されていませんよね。特に国会議員の男女差は歴然です。
この寅子の意見にはよねも納得した様子でした。
どんでん返し。
すると涼子が突然と皆に謝ります。なぜか?涼子は法廷劇の元ネタの判例を調べ直したようです。
⇒桜井ユキ(キャスト)が朝ドラ「虎に翼」で演じるは“桜川涼子”そのモデルは。
それによると、学長が元の事件を脚色し、かわいそうな女性を女性たちが弁護しているように見えるよう改変していたらしいのです。
事実を知り、憤慨する寅子やよねたち。
- 甲子は女給ではなく医師
- 婚姻予約不履行による損害賠償の訴えは裁判で認められた。
- 毒饅頭の防虫剤はチフス菌。
だったのです。学長が意図的に原作を改変したのは、女給で法律を知らない無知な女という同情を買うためでした。
女子部は大学の客寄せパンダだったのです。強くて賢い女性が敬遠されることに変わりはなかったのです。
この時代は現代社会以上に男性中心の社会だったでしょう。でもそれでもその社会に切り込む優秀で勇敢な女性たちがいたことは事実です。
寅子たち勇敢な女性たちは明日は何を考えどんな行動をするのでしょうか。
第15話:4月19日(金)
桜川涼子が急に謝罪したことで、事実を知ることになった寅子たち。その後、花江も抱えていた思いを吐露し、帰宅した直道がその場を和やかに解決してくれました。
そして、
弱音や怒りを吐き合いながら…寅子たちは女子部を卒業しました。
法学部に進むことができたのは、寅子、よね、涼子、梅子、香淑の5人です。そして新入生も入り女子部は存続できることとなりました。
大学には男子学生の花岡悟がハナで笑い待ち受けていました。第4週はどうなる事やら…。
「虎に翼」のあらすじのまとめ一覧はこちら。
⇒2024年前期朝ドラ「虎に翼」のあらすじ(ネタバレ)1週から最終週まで一覧。
「虎に翼」第3週「女は三界に家なし?」の感想。
卒業を迎える昭和10年前までの猪爪家で寅子たちは「志を同じくする仲間」ということで終わりました。
とても気分よく、金曜日の終わり方として安堵しています。母・はるは…同級生を見つめていた母の”はる”は、
たとえ法廷劇の判例が学長によって書き換えられていたとしても、今日のこの場は無駄ではなかったと、皆に話をしていましたね。
素晴らしいシーンでした。
そして花江も良かった。言いたいことが言えずにずーと我慢していたのだからね。直道も優しいね。来週からは新居だね。
そして、お月の痛みに効くツボをよねさんが虎子に教えるシーンでよねと寅子の関係は良好だと分かります。
素晴らしい描き方ですね。15話のシーンのすべてが良かったです。
視聴者の感想。
引用:ヤッフーニュース
「誰一人置き去りにしないという信念のような思いを感じる回」、まさにそのとおりだと感じました。このドラマは、第1週から、「すんっ」すまして感情に閉ざすことなく、「はて?」と考え続けることの大切さを描いてきたと思います。
しかしちょっとした境遇の違いで、考え続けることが難しくなるのかもしれません。よねさんを例に挙げれば、ドラマで描かれた状況よりも、もっと恵まれていなければ、本すら読めなかったかもしれません。逆に恵まれすぎていても、不平等に気が付くことがなかったかもしれません。
気が付いたり気が付かなかったり、考え続けたり、しなかったりするのは、ほんのちょっとした境遇の違いの差の影響なのかもしれません。そう考えると立場を超えて、弱音を吐く方も、怒り続ける方も、みんな寄り添って置き去りにしないことが、大切なのかもしれないと感じました。このドラマのこれからの展開が、ますます楽しみになりました。
まとめ。
次週の「寅に翼」は第4週「屈み女に反り男?」です。
15話のエンディングで花岡悟が登場します。来週は男子生徒とのトラブルが多くなるのかな?
直道と花江は新居に引っ越しをして幸せに暮らしているのだろう。姑に気兼ねをすることもなく子供も生まれているのかな?
弁護士を目指しあらゆる困難に立ち向かう寅子の姿を見ていると元気が出てくるのは私だけではないでしょう。
来週が楽しみです。