朝ドラ「舞いあがれ!」第6週「スワン号の奇跡」のあらすじ(ネタバレ)と感想をお届けします。
「舞いあがれ!」5週「空を飛びたい!」では舞によるテスト飛行を控えスワン号の最終的な組み上げに取り組む部員たち。
由良は舞に操縦桿の扱い方を教えるとともに、その操縦次第でどこへでも行けるとパイロットの醍醐味を打ち明けます。
そしていよいよ記録飛行の日がやってきます。
朝ドラ「舞いあがれ!」第6週「スワン号の奇跡」のあらすじ(ネタバレ)。
6週:26話~30話
さて、第6週では、刈谷の声で「あいつの粘り強さはなにわバードマンの大事な武器です」のシーン。
また、祥子の「自分ば信じて飛べばよか」の声も聞こえます。
湖へ飛び出すスワン号。
汗だくになりながらも必死にペダルをこぐ舞の姿のシーン。
舞:みんなの夢、背負ってんねん。こんなとこで終わられへん。果たして記録飛行の結果はどうなるのか?…。
朝ドラ「舞いあがれ!」6週「スワン号の奇跡」30話。
舞は、旅客機のパイロットになる希望を浩太とめぐみに言うことができません。
一方、工場が順調な浩太は、舞が作る飛行機の部品を自分が作る夢を語ります。
部室でスワン号の飛行映像を目にした舞は、意を決して新代表の佐伯や部員たちに、休部したいと申し出ます。
何事かと懸念を示す部員たちだが、由良がちゃんと話を聞こうと、みんなを落ち着かせるのでした。
舞は休部する。
舞の憧れはいつしかパイロットとして空を飛ぶことに変わっていきました。
しかし、希望する航空学校に合格したら浪速大学を中退するしかありません。
舞は後ろめたさを感じながら、両親にパイロットになる夢を語ることができない日々が続きました。
久留美が家を飛び出す。
久留美の父が骨折し仕事を辞めてしまいました。
看護専門学校の特待生選考試験に合格し、2年目の学費免除となった矢先でした。
カフェ「ノーサイド」でアルバイトをして、家計を支えている久留美です。
父子家庭で育った久留美は父に罵声を浴びせ、怒りのあまり家を飛び出し、舞の家の前にいました。
貴司の居場所も無くなる。
システムエンジニアとして働く貴司はいつものように「デラシネ」で詩を書いていました。
しかしうまく書けません。さらに八木は廃業しデラシネをたたむつもりです。
⇒又吉直樹は朝ドラ「舞いあがれ!」で古本屋の店主・八木巌を演じる。
貴司は自分の居場所を失くしてしまいます。身体的にも、精神的にもさまようことになってしまいます。
⇒赤楚衛二は朝ドラ「舞いあがれ!」で主人公「舞」の幼なじみ梅津貴司を演じる。(朝ドラ初出演)
朝ドラ「舞いあがれ!」6週「スワン号の奇跡」29話。舞の夢。
スワン号の記録飛行を終えた舞は、3年生が抜けた新生なにわバードマンのパイロットを目指して、トレーニングを続けます。
そして時は秋になり、部内選考が行われ、その結果新しいパイロットには由良が選ばれました。
舞は、いつしか「パイロットという職業」という本を手にしていると、それを目にした由良は、自分の夢を語り始めます。
舞の夢はパイロット。
と空を飛んだことは至福の経験でした。
狭い機内で汗だくになってペダルを漕いで、空を飛んで、舞は自分の居場所を見出したのかも知れません。
舞の思いは、飛行機のパイロットとして空を飛ぶ夢に変わっていました。
舞が打ち明ける。
舞がパイロットになりたいと最初に打ち明けたのは兄の悠人でした。悠人は舞の話に驚きながらも冷静に受け流していました。
⇒横山裕は朝ドラ「舞いあがれ!」で舞の兄・岩倉悠人を演じる。
そして、親友の久留美と貴司にも話しました。
舞の挑戦を聞いてくれました。
ただ、久留美や貴司にも悩みがあるようです。
久留美は母の手紙を読むときの表情は寂しそうでした。
もっと複雑なのが、第23話で自身を「干からびた犬」と形容した貴司です。
⇒朝ドラ「舞いあがれ」23話「空を飛びたい!」のあらすじ(ネタバレ)
営業成績が振るわず、上司のような方から電話を受けている様子は見るからに疲弊していました。
⇒赤楚衛二は朝ドラ「舞いあがれ!」で主人公「舞」の幼なじみ梅津貴司を演じる。(朝ドラ初出演)
朝ドラ「舞いあがれ!」6週「スワン号の奇跡」28話。舞は飛ぶ!
記録飛行当日、フライトには絶好の天候となります。舞が目指すのは、女性パイロットの世界記録15.44キロメートル超えです。
遂に、スワン号は琵琶湖上の空へ飛び出していきました。舞は仲間たちの思いに応えようと懸命にペダルを漕(こ)ぎます。
気持ちに余裕が出来た舞は、自分が飛んでいることを実感して感動します。
湖上では、ボートから無線連絡で刈谷と由良がサポートする姿が描かれています。
舞は空を飛んでいることへの感動がこみ上げてきたようで、辺りを見渡すと「空、飛んでる」と嬉しそうにつぶやく。
しかし1kmを過ぎたあたりから徐々に雲行きが怪しくなる。
舞が、スワン号が飛ぶ。
舞が飛んでいます。スワン号が飛んでいます。舞は空を飛んでいることへの感動がこみ上げてきたようです。
辺りを見渡し、
と嬉しそうにつぶやいていました。
しかし1kmを過ぎたあたりから舞ちゃんの表情が苦しそうです。
舞の体力、気力の限界。
舞の表情が苦しそうです。でもつらい表情を浮かべても、前へ前へ進もうとしています。
しかし、舞の意志とは関係なく、体力、気力の限界が近づいているようです。
2km通過したあたりで無線が途切れてしまいましたね。
しかし、舞の必死の健闘もむなしく、スワン号は着水してしまいました。
舞とスワン号。
舞は記録を塗り替えることができませんでした。
と涙を流します。しかし、
と激励します。
刈谷の言葉は部員たち全員の言葉です。
舞を責める部員など誰一人いません。部員たちは皆、舞をあたたかく出迎え、健闘を讃えたのでした。
朝ドラ「舞いあがれ!」6週「スワン号の奇跡」27話。全員集合。
スワン号の記録飛行まであと3日。舞は目標の体重をクリアし、由良のけがも完治しました。
喜ぶ舞です。由良は舞に、記録飛行前日は炭水化物を解禁していいと告げ、さらに喜ぶ舞です。
そして課題だった体力も目標値に届きます。そしてフェアリングも完成しました。
記録飛行前日、舞が部室へ行くと、そこには全部員がすでに集まっていました。
舞の炭水化物の解禁に合わせ、部員たちは学園祭の出店で鍛えたたこ焼き作りで、舞をねぎらうのでした。
全員集合は奇跡。
部員たちは皆、舞をパイロットとして認めています。
楽に運転できるように改良を重ねています。由良先輩は同姓としても、良い相談相手です。
由良は食事制限は直前までやらずに、エネルギーを蓄えるために前日から炭水化物は解禁と話してくれました。
そして、部員が作るたこ焼きは彼らが積み重ねた絆の深さが染み込んでいます。
“奇跡”の一つが全員集合の「たこ焼き」なんでしょう。
舞は祥子に電話する。
舞は部員全員から期待されている、スワン号の飛行に対しのプレッシャーを感じて眠れません。
それは子供の頃、五島列島で一太とばらもん凧を飛ばした記憶に重なるのでしょうか?
舞はそんな気持ちになると、祖母・祥子に電話をかけるのです。声を聞きたかったのではないか。
「サークルのみんながどれだけ頑張ってきて、どれだけ時間かけて、どれだけ心込めて飛行機作ってきたかって考えたら……そんな大事な飛行機を私が飛ばすんやで」と話す。
舞はサークルの頑張りを話し「怖い」と言う。
そんな舞にばんば(祥子)は、
大丈夫とみんな信じている、だから、舞も自分を信じて飛べばいい。
ばんばの言葉で笑顔を取り戻し、いよいよ翌日、記録飛行に挑みます。
スワン後は飛んだ。
舞は部員に力強い掛け声を発しました。
ペダルをこぎはじめ、なにわバードマンのみんなが一緒になって走り出します。
そして、スワン号は琵琶湖の上を飛んでいきました。
朝ドラ「舞いあがれ!」6週「スワン号の奇跡」26話。舞の父は複雑。
スワン号のテスト飛行に臨んだ舞は無事に終わらせるが、ペダルの重さに自信を無くします。
刈谷は改良の余地があると言うが、それには金属部品の特殊加工が必要でした。
そこで部員たちは、工場を営んでいる舞の父・浩太に相談することにしました。
浩太は久しぶりに舞に頼みごとをされて喜びます。
しかし、職人の結城は、舞が彼氏をつくっててもおかしくないと言い、浩太は複雑な気持ちになるのです。
部員は舞の父・浩太の工場へ!
舞ちゃんは刈谷たちを父の工場に案内します。そこで、刈谷が求める金属部品の説明をしますが、浩太は無理だと判断します。
しばらく沈黙しましたが、「できるで」と頼もしい言葉とともに立ち上がったのはベテラン従業員の笠巻でした。
いつも寡黙な笠巻は、浩太たちも知らない金属加工の技術を持っていたのです。
笠巻は慣れた手つきで小さな部品を加工していきます。職人技の凄さを感じます。
「小さなネジ」それは浩太の大きな夢でもあるのです。
笠巻の加工した小さな部品が「飛行機の部品を作る」という浩太の夢が実現するかの一歩が描かれました。
浩太は舞の彼氏の心配をする。
浩太の心配事は舞ちゃんの恋愛事情でした。
社員である結城さんの言葉を聞いて表情が曇りましたね。
確かに舞ちゃんも大学生ですからね。
舞ちゃんの携帯電話の待ち受け画面が彼氏だったら?という不安げな様子です。
しかし、心配なし。舞ちゃんの待ち受け画面は「スワン号」でした。
舞ちゃんが浩太にその画面を見せて「かっこいやろ」と言った瞬間浩太の顔はデレデレでしたね。
父が娘の恋事情を心配するのはいつの世も変わらないものです。「まだまだ子どもやな」と言う言葉が男親の喜びを表していますよね。
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第1週~のまとめはこちら
⇒朝どら2022年後期「舞いあがれ!」のあらすじ(ネタバレ)と感想のまとめ。
朝ドラ「舞いあがれ!」第6週「スワン号の奇跡」の感想。
琵琶湖での「なにわバードマン」の夏は終りました。舞はスワン号で3.5キロ10分も飛びました。
この経験が舞にとっては空を飛ぶことへの新たな夢の始まりになりそうですね。
まとめ。
27話で描かれていた奇跡、誰かが欠けてもおかしくなかった状況で、誰も欠けずに皆がスワン号を諦めなかったことが奇跡なんでしょう。
刈谷は「簡単には起きないから、それを“奇跡”と言う」と言いました。
刈谷が一瞬諦めたからこその言葉なので重みがありました。さて次週は舞が航空学校への入学を希望します。
そして舞台は再び五島列島です。