2024年前期朝ドラ「虎に翼」第12週「家に女房なきは火のない炉のごとし?」のあらすじ(ネタバレ)と感想をお届けします。
寅子は念願の裁判官になりました。ただ、今まで通り、家庭局の仕事も勤務しなければなりません。
昭和24年(1949年)1月
当時、戦災孤児が街にあふれ、社会問題になっていました。戦争の傷跡はまだまだ消えていません。
そんなある日、寅子は上野のカフェ燈台にたどり着きました。そこでは轟とよねが「轟法律事務所」を開いていました。
ところで、伊藤沙莉さんが演じる猪爪寅子をもう一度観たい!尾野真千子さんの語りをもう一度聴きたい、と思いませんか?
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「虎に翼」第12週「家に女房なきは火のない炉のごとし?」のあらすじ。
週タイトルの意味。
週タイトルの「家に女房なきは火のない炉のごとし?」とは、
家に主婦がいないのは、炉の中に火がないのと同じで、大事なものが欠けていて寂しいということ。
と言う意味ですが、はてその主婦とはいったい誰のことでしょうか?また悲しいことが起こるのか?
第12週のあらすじ。
寅子は念願かなって裁判官になりました。「東京家庭裁判所判事補兼最高裁家庭局事務官」の辞令が下りました。とても長い?職務ですね。
そんなある日、学生時代の仲間であった轟とよねがカフェ燈台で法律事務所を開き困っている人の人助けをしていることを知ります。
そこでもよねは寅子を受け入れません。よねは寅子に二度とここに来るなと言いますが、それでも、寅子は戦災孤児達に向き合います。
そして、轟法律事務所にいたスリのリーダーである孤児の道男を自宅に住まわせて面倒を見ることになりました。
さて、母のはるは、戦死した息子に孤児の道男の存在を重ね合わせ、親身に面倒をみる日々を送っていました。
そんな矢先、突然はるが倒れてしまいます。12週でもとても悲しい別れが描かれます。週タイトルの意味が分かります。
モデル(実存) | 寅に翼の設定 | 寅に翼のキャスト |
三淵嘉子 | 猪爪寅子 | 伊藤沙里(役:猪爪寅子) |
寅子の母・「はる」 | 石田ゆり子(役:はる) | |
語り(ナレーター) | 尾野真千子 | |
主題歌 | 米津玄師「さよーならまたいつか!」 |
伊藤沙里が演じる猪爪寅子のモデルは三淵嘉子さん。
⇒虎に翼のヒロイン「猪爪寅子」のモデルは戦後初の女性弁護士・裁判官「三淵嘉子」
「虎に翼」第12週「家に女房なきは火のない炉のごとし?」のネタバレ。
週タイトル | 家に女房なきは火のない炉のごとし? |
放送日 | 2024年6月17日(月)~21日(金) |
放送 | 午前8時~8時15分 |
再放送 | 午後0時45分~1時 |
※詳細は視聴後に掲載します。
第56話:6月17日(月)寅子は裁判官に。
昭和24年1月3日、猪爪家ではまだ品数は少ないがお正月の料理が並んでいました。そんな時、寅子は多岐川の自宅へ呼ばれました。
それは多岐川の滝修行を手伝うためでもあったのですが、彼は寅子に家裁の「五つの性格」を先に教えるためだったかも知れません。
昭和24年1月、ついに家庭裁判所が発足しました。多岐川は関係者に家裁の「五つの性格」を発表しました。
⇒2024年前期朝ドラ「虎に翼」でキャストの滝藤賢一が演じる「多岐川幸四郎」とは。
裁判官の辞令。
設立記念のパーティーの後、寅子は最高裁長官の星朋彦から裁判官の辞令を受けました。
これまでの仕事に加え、東京家庭裁判所判事補を兼務することになった寅子です。念願の「裁判官」として、寅子の新しい仕事が始まります。
まずは、多岐川とともに戦争孤児の問題に向き合うのでした。
スリの少年。
ある日、寅子たちは戦争孤児の少年少女たちの視察を上野で行いました。そんな時、小橋の財布を盗んだ少年を追いかけると別の少年と出くわします。
しかし、少年二人は逃げてしまいました。後でわかることですが、この二人は兄弟で兄は道男と言います。
寅子は少年たちを探していると「轟法律事務所」の看板が目に入りました。そこは昔、よねが働いていたカフェ燈台の敷地でした。
カフェ燈台の扉を開けるとよねが道男にスリだけはするなと説教をしていました。よねと再会する寅子。
轟とよねはカフェ「燈台」があった場所に法律事務所を開き、道男たち戦争孤児たちの相談にのっていたのです。
戦争の被害者は子供たちだ。
終戦直後に政府が打ち出した戦災孤児対策要綱は、
- 戦争孤児の個人家庭への保護委託
- 養子縁組の斡旋
- 集団保護
でした。
しかし、いずれもほぼ実行されず、終戦から4年が経った昭和24年になっても子供たちは露頭に迷っていました。
その中には犯罪に手を染めなければ、生きていけない子供たちが大勢いたのです。戦争を始めたのは政治家の大人たちですが、戦争の一番の被害者は子供たちなのです。
寅子が「轟とよね」に再会。
寅子が判事補になったと聞いて轟は喜こんでくれましたが、対照的に冷たい態度だったのはよねでした。
よねは妊娠を期に仕事を辞めてしまった寅子を信じられなくなっていたのです。「もうここへは来ないでくれ」と以前言われていましたよね。
11週の51話のエンディングで花岡の死を悲しんでいた時、いつもの日比谷公園にお弁当をもっていった時すれ違っていた轟とよね。
12週で再会しましたね。でも悲しい再会でした。
よねの本音。
よねは弁護士資格を持っていません。だから再会した轟を誘い法律事務所をカフェ燈台の跡地で戦争孤児たちの世話をしていたのです。
よねと寅子は学生時代から一緒に法曹の道を追いかけてきた同志です。
以前は同じ法律事務所で働き、寅子の一番近くにいたのです。でも寅子はよねのことが見えていなかったのです。
寅子が自分を頼ってもらえなかったことが一番辛かったのだろう。だから冷たく接していたのでしょう。
二人の関係は平行線なのか?その結論は少し先ですね。
⇒2024年前期朝ドラ「虎に翼」でキャストの土居志央梨が演じる“山田よね”とは。
第57話:6月18日(火)孤児の一斉補導。
アバンでは、よねと轟は自分たちの法律事務所の事務所で、子どもたちを保護し雑炊のような食事を与えていました。
そんな様子を見た寅子は対策を練ろうとしていることを伝えます。だが、よねは「どうせお前らも他のお役人と同じだ」と言います。
戦災孤児たちは空襲で親を亡くし心に傷を負いながらも、ただ生きるために必死に生活しているのです。
法律を破ってスリや置き引きをしていた道男も同じです。
多岐川と汐見もやってきました。
寅子がよねに話をしていると、カフェー「燈台」いや轟法律事務所に多岐川と汐見がやってきました。
寅子がここのメンバーを紹介すると、汐見は「あなたがよねさん」と言います。たぶん妻の香子さんが学生時代の話をしていたのかも知れません。
⇒2024年前期朝ドラ「虎に翼」でキャストの平埜生成が演じる「汐見圭」とは。
よねは初対面の多岐川に対して「誰だおっさん」と横柄な態度をとっていましたね。
そんなよねに向かって多岐川は「今、顔を合わせた相手をおっさん呼ばわりするやつに、名乗る名はない」と一喝しました。多岐川はうまくかわしていましたね。
よねは役所のやることを信用していないのでしょう。だから東京家庭裁判所も同じだと思っているようで一切信用していません。
よねの反発。
寅子が家庭裁判所が孤児たちを救うと言ってもよねは「お前に何ができる?」と反発します。
よねは孤児たちの気持ちを代弁しているのです。お役所が語る言葉は綺麗事だらけということのほうが圧倒的に多いからです。
でも、寅子の子どもたちを助けようという思いは純粋です。よねもきっと分かってくれると思います。
多岐川の言葉。
多岐川は道男に「家庭裁判所は“愛の裁判所”だ」と語ります。多岐川は、子どもたちに幸せになってほしいという思いは誰よりも強いのです。
警察による一斉補導
しばらくして、街にあふれた戦争孤児たちを警察が一斉補導し、家庭裁判所に送ってきました。
56話で実写映像で当時の様子を流していましたよね。警察が子供たちを捕まえてトラックに乗せるシーンはとても残酷です。
「全ての国民は平等」の言葉がとてもむなしく悲しいです。しかし、子どもたちが寝泊まりするための施設が不足していたのも事実だったのでしょう。
寅子たちは子どもを預かり指導してくれる補導委託先を探すものの、子どもを預かる余裕のない家庭ばかりで難航してしていました。
寅子が道男を預かる。
そんな中で家庭裁判所に連れてこられた道男を見つけます。
寅子が道男を連れて帰ると、花江も子供たちも態度が悪い道男を警戒します。でもはるは違っていました。
はるは、「今夜だけじゃない、必要なだけここにいればいいわ」と言い道男を預かりお風呂に入りなさいと言います。
しかし、折角泊めてもらった道男ですが食事中でも態度が悪く寅子は気まずい思いをするのです。
これでは猪爪家が崩壊してしまうのではないか?そんな予感がよぎってしまいますよね。
⇒2024年前期朝ドラ「虎に翼」でキャストの石田ゆり子がで演じる“はる”とは。
第58話:6月19日(水)全国の家庭裁判所の視察。
寅子は道男を猪爪家で預かったことを元家事審判所の浦野と元少年審判所の壇に話します。しかし2人ともその判断は無茶だと言います。
また、職場の仲間も無茶だと言われてしまいます。
寅子は道男の預かり先が見つかるまで何日か早めに帰宅したいと申し出た対しでますが、多岐川はそれは無理だと伝えます。
明日から全国の家庭裁判所の視察に同行しろと寅子に告げるのです。
道男の行動。
道男ははるに懐いてきました。と言うのも道男ははるの財布からお金を盗もうとしていたのです。
しかし、はるはその行動には怒らず働くことの素晴らしさを教えるのです。
ただ、その後、道男は花江に対しての行動が誤解を生み、はるが一瞬道男を疑う目をしてしまうのです。その目を見て道男は猪爪家から出て行ってしまいました。
多岐川の心配が現実になってしまいました。
多岐川の心配。
多岐川は家庭裁判所の事務所で寅子が道男を引き取った行動に関して少し心配していました。
それは「思春期の道男を女性しか家にいない家に預かったことは軽率だったかもしれない」と言うことです。
さらに「自分の身だけで収まらん善意は身内がしんどいだけだしな」と寅子に忠告するのです。
この指摘はさすが多岐川さんですね。寅子はあまりにも恵まれた環境で育ったので、少年時代に家族を失った理解が少なかったのかも知れません。
さらに、男性への理解、思春期の男性に対しての理解が不足していましたね。
全国の家庭裁判所の視察。
多岐川は寅子といっしょに全国の家庭裁判所の実態調査に出かけ地方の意見を聞いていました。
そこでは家庭裁判相は福祉施設ではないのだとの意見も出ました。多岐川はこのような論点をどのように解決していくのか?
そのプロセスに注目しましょう。
はるが倒れる。
猪爪家を飛び出した道男。泊めると言い出したのは自分だと責任を感じていたはるがエンディングで倒れてしまいます。
この時代に救急車はあったのだろうか?はるはどうなるのか?
第59話:6月20日(木)はるの最期。
59話はアバンから涙、涙です。比較的12週は涙が少ない週でしたが、59話は違います。最愛な母・はるさんが逝ってしまいます。
はるが倒れたことを知った寅子は急いで帰宅します。今夜が山場であることを医者は花江に伝えていました。
ずっとそばにいてよ!お母さんがいなくなったら、私!。と泣きじゃくる寅子。
はるは、「何を子供みたいに。地獄だやめろ。と言っても、いつも好き勝手に飛び回っていたのはあなたじゃないの」と息を切らしながら言います。
道男を探す。
はるから道男に会わせてと言われた寅子。
寅子ははるに会わせようと道男を探しに行き、上野のよねと轟を訪ねます。なんとか道男を探し出し、はるの元へ連れ帰ってきました。
はるは何とか体を起こし、道男を抱きしめた後で言います。「…すべてを突っぱねちゃだめよ」と言い道男を抱きしめます。
そしてその晩にはるは天国に旅立っていきました。
第60話:6月21日(金)道男の職。
はるはほほえみ、安らかに旅立ちました。
アバンでははるの葬儀後の猪爪家です。道男は花江や家族に誤り、素直になっていました。そんな道男を花江も子供たちも温かく迎え入れています。
後日、試験観察を経て、道男の不処分が決まりました。
寅子は道男の将来に対して自分に何ができるか悩む中で、裁判所で懐かしい人と会うことができました。
寿司屋の笹山さんです。笹山さんは田舎から戻って再び寿司店を開くことになりました。その笹山が自分の店で道男を引き取ってくれたのです。
笹山のもとで働くことになった道男!
そんなシーン終わりに、みんなで一枚✨
道男がんばれ~!!#朝ドラ #虎に翼#伊藤沙莉 #森田望智 #三山凌輝 #田中要次#和田庵 #琉人 #楠楓馬 #金井晶 pic.twitter.com/97r1ge0RTX— 朝ドラ「虎に翼」公式 (@asadora_nhk) June 21, 2024
道男は、住み込みで働くことになります。早く素晴らしい職人になって猪爪家の皆さんにおいしいお寿司を食べさて下さいね。
「虎に翼」のあらすじのまとめ一覧はこちら。
⇒2024年前期朝ドラ「虎に翼」のあらすじ(ネタバレ)1週から最終週まで一覧。
「虎に翼」第12週「家に女房なきは火のない炉のごとし?」の感想。
今週の寅子は自分が戦争孤児の道男を引き取るべきではないかと悩み、よねの元に押し掛けましたが、よねは最後まで寅子に心を開いてはくれませんでした。
よねはなぜ心を開かないのか?それは友人として裏切られた以上の感情を寅子に持っていたのではないかと思います。
よねが轟に花岡に好意を持っていたのでは…とのシーンがありましたが、よねは寅子を愛していたのではないか?と思ってしまいます。
もうこれ以上傷つきたくない感情があふれ出し寅子を避けているのではないか?そんな思いです。
視聴者の感想。
引用:ヤッフーニュース
愛は理想を超えて奇跡をおこす。って言うてたんやな、多岐川。面白いな、奇跡の男やったな、笹ずし笹山。えっ、裁判傍聴できないの?ってあらわれたんやな、奇跡の男、笹ずし笹山。道男を引き取りたいとやってきたな。何よりも裁判が好きで、情にもろい男やもんな。よかったな、道男。上野に行った道男。子供たちに道男兄ちゃんと子供たちに集まられてたな。あれは何を食べてたんやろ。鉄板にポークビッツみたいなやつを焼いてたな。轟はヨネにすべてわかった。オマエはもう傷つきたくないんだな。人間、道が分かれる時もあれば、交わる時もある。なぁ、おヨネ。オマエ、佐田に惚れてたんだな。もう傷つきたくないんだな。と言うてたな。察しがいいよな、轟。来週は梅子やな。姑が泣くんじゃありません。シャンとしなさいと言うてたよな。あれはやっかいな感じやで。長男も梅子を蔑んでたしな。梅子はスンとしてたよな。父親が亡くなって、ややこしそうやな。
まとめ。
次週の「虎に翼」は第13週「女房は掃きだめから捨え?」です。
予告では10年ぶりで懐かしい人と会いますが、その家庭はなぜか「どろどろ」状態でしたね。
寅子は裁判補として忙しく過ごす中で、多岐川から新たな企画も任されるのです。13週は家庭裁判所を舞台にした「家庭」のドロドロ劇が描かれます。