「虎に翼」キャスト一覧と相関図
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2024年前期朝ドラ「虎に翼」第25週「女の知恵は後へまわる?」のあらすじ(ネタバレ)と感想。

2024年朝ドラ(虎に翼)
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2024年前期朝ドラ「虎に翼」第25週「女の知恵は後へまわる?」のあらすじ(ネタバレ)と感想をお届けします。

今週のテーマは「法の解釈」の解釈ですね。少年法改正を中心に法の解釈と司法の人事権を考える週になりそうです。

寅子の最後の「はてッ!」が解釈を変えることができるのか?残り2週になった「虎に翼」です。

「虎に翼」第25週「女の知恵は後へまわる?」のあらすじ。

昭和45年(1970年)

寅子は、最高裁長官・桂場等一郎が政治家の司法介入を阻止すべく行った人事方針に納得出来ずにいました。

長官室で意見するが「出て行け!」と一蹴され、長官室への業務以外での訪問を禁止されてしまいます。

また星航一も、親からの虐待が原因で発生した尊属殺事件の刑罰を見直す時期ではないかと、長官に具申するも「時期尚早」とはねつけられました。

その直後、冷静な航一とは思えない程の、熱い憤りを長官にぶつけるのです。

週タイトルの意味。

週タイトルの「女の知恵は後へまわる?」とは、

女は知恵の回りが遅く、事が終わってからいろいろと考えつく。

と言う意味ですが、女性だけではありませんよね。

モデル(実存) 寅に翼の設定 寅に翼のキャスト
三淵嘉子 猪爪寅子ともこ 伊藤沙里(役:猪爪寅子)
猪爪花江 森田望智(役:花江)
星航一 岡田将生(役:星航一)
語り(ナレーター) 尾野真千子
主題歌 米津玄師「さよーならまたいつか!」

伊藤沙里が演じる猪爪寅子のモデルは三淵嘉子さん。
虎に翼のヒロイン「猪爪寅子」のモデルは戦後初の女性弁護士・裁判官「三淵嘉子」

「虎に翼」第25週「女の知恵は後へまわる?」のネタバレ。

週タイトル 女の知恵は後へまわる
放送日 2024年9月16日(月)~9月20日(金)
放送 午前8時~8時15分
再放送 午後0時45分~1時

※詳細は視聴後に掲載します。

ネタバレ第121話:9月16日(月)

昭和45年(1970年)7月。

尊属殺の裁判。

山田よねと轟太一が被告の斧ヶ岳美位子の弁護を担当している「尊属殺の裁判」は、二審の東京高裁が一審判決を取り消しました。

実刑判決を言い渡すのです。

よねと轟は、不服を申し立てることの手続きをしますが最高裁が受け入れるかは定かではありません。

政権与党の恫喝。

少年法厳罰化論の急先鋒である政権与党・政民党の幹事長の寒河江弘幸が直々に桂場のもとにやってきます。

その目的は、少年法改正だけではありません。桂場の現体制に批判的な裁判官の存在についても恫喝するのです。

香子(香淑)の決意。

香子(香淑)は原爆被害に遭った外国人への支援を始めることを決意し夫の汐見圭と同じく弁護士となった娘、薫と3人で法律事務所を開きました。

妻の活動を支えることになった汐見は最高裁事務総局次長を退官して弁護士に転身しました。

寅子はその報告を笹竹で聞いています。

優未のアルバイト。

大学院を中退した優未はしばらくは雀荘でアルバイトをすることになりました。その決意を、寅子と航一は、そっと見守っていました。

昭和45年(1970年)10月。

法制審議会少年部会に出席。

寅子は、少年法改正をテーマとした法制審議会少年部会の委員として、東京家裁所長の久藤頼安や、稲垣雄二、小橋浩之らとともに出席します。

厳罰化ありきで強引に議論を進めようとする法務省側の意見に真っ向から反対する寅子です。

朋一の人事異動。

一方、朋一は最高裁事務総局から家裁に異動を命じられます。その報告を寅子と航一に報告しにきました。

現在の裁判所の体制変革について有志とともに勉強会に励んでいたことへの、見せしめとも言える突然の人事異動でした。

突然の決定に憤慨する朋一に寅子は言葉をかけることができません。

最終週前の25週ははじめから重たい雰囲気で描かれました。三権分立が守られるのか?正念場です。

ネタバレ第122話:9月17日(火)

法制審議会少年法部会の委員となった寅子は、はじめから法改正ありきで議論を進めようとする部会にいらだちます。

朋一の人事異動に抗議する寅子。

桂場は政権与党・政民党の幹事長の恫喝を受け入れてしまったのか?若手の人事異動に疑問を感じ、桂場に直接抗議をします。

桂場は持論の「司法の独立」と説明します。

しかし、寅子は恩師である穂高重親の理想とかけ離れてしまっていると批判し、原点に立ち戻ってと訴えました。

桂場の反応は「思いあがるな、立場をわきまえろ! 以後、二度と用もないのに訪ねてくるな」と寅子を突き放すのです。

タッキー(多岐川)の幻影。

桂場は一人苦悩していました。政権政党の圧力は桂場といえどももがいていたのです。そんな時、彼の傍らにタッキー(多岐川)の幻影が現れます。そして…

「裁判所全体にどんよ〜りした空気が流れてるぞ。そもそも少年事件だけ目の敵にされるのだって、家庭裁判所の地位向上を怠ったせいもあるんじゃないのか?

お前の強権的な人事に嫌気がさした志高い裁判官たちはどんどん辞めていっている。

ん〜人手不足が進むな〜。お前の掲げている司法の独立っちゅうのは随分さみしくお粗末だな」

と言い桂場の前から消えました。

法制審議会。

少年法改正は強引に厳罰化を進めたい法務省側と少年には愛をとの多岐川の考え方で一貫している家庭裁判所との闘いでした。

そんな法務省に久藤は…

「家庭に光を。少年に愛を。あの時、無茶をしてでも家裁設立のために戦えたのは、家裁の仕事が少年たちにできるベストだと現場にいた僕らが心からそう信じていたからだよ」

と久藤は穏やかな言葉で返しました。

その後、なじみの「笹竹」で久藤と寅子そして汐見と共に歓談し久藤は持論を述べ多岐川を忍んでいました。

「ああいう時はね、頭にタッキーを思い浮かべるんだよ。頭の中のタッキーが怒ってくれると、心が落ち着くんだよね。それで彼ならば『この法改正には愛が足らん!』って叫ぶだろうって」

と明かし、3人で「会いたいね、タッキーに」とこぼしていました。

航一は、よねと轟の事務所を訪れる。

一方、航一は、よねと轟の事務所を訪ね、美位子の事件について聞いています。

航一はよねから美位子が受けた迫害と暴力は一生消えるものではないことを自分の過去に照らしながら航一に訴えるのです。

航一はただただその話に耳を傾けるだけでした。

ネタバレ第123話:9月18日(水)

明律大学女子部の一同が久しぶりに寅子の家で顔を合わせました。新潟で喫茶店を経営している涼子も司法試験に挑戦するため上京してきました。

そこに、よねも轟も加わり皆で司法試験の問題集を解くことで寅子は学生時代を懐かしく思い出していました。

涼子の気合。

香子は「本当に、昔を思い出しますね」と当時を懐かしんでいます。

涼子は涙をぬぐって「必ず満点をとって見せます」と気合を入れよねが作成した問題集を解き始めました。

寅子は弁護士だったころを思い出し、「あの日誓った私に、私は少しでも近づいているんだろうか」と自問しています。

直明一家が引っ越し。

一方、直明一家が近所に引っ越すことになり、猪爪家ではささやかなお祝いが開かれました。

少年法改正について部下たちの意見。

寅子は、少年法改正について「少年部の判事や調査官」からも意見を聞くことにしました。しかし家庭裁判所に移動された星朋一は積極的に意見を述べますが他は皆消極的です。

そんな中で、調査官の音羽綾子は、意見を述べたのです。

  • 裁判官の熱意に個人差がありすぎてその分の負担が調査官にのしかかっている。
  • 少年の更生のためのケアが行き届かないことが常態化している。
  • 人員不足をやる気のある個人の努力で補ってきた歪が顕在化している。

などに言及し、寅子たちの世代が放置してきた問題を批判したのです。

突然の再会?

ある日、寅子は東京家裁の廊下で思いがけない人物に出くわすのです。

その人物は20年近く前に新潟地家裁三条支部に勤務していた頃に知り合った「森口美佐江」と瓜二つの少女でした。

赤い腕飾りを特別な人に送り深い関係を築く美佐江です。

美佐江に似た女性は寅子に「もしかして…佐田先生ではないですか?」と話しかけてきました。

もちろん美佐江であるはずがありません。20年経っていれば今は40歳前ですからね。

でも、なぜ自分の名前を知っているのかと混乱した寅子が尋ねると、寅子が有名な裁判官だからと答えました。

新潟で知り合った「森口美佐江」と瓜二つの少女は手帳を手にしていました。その手帳には赤い栞のようなものが出ていました。

この少女と新潟で知り合った美佐江との接点はあるのか?明日の展開が楽しみです。

ネタバレ第124話:9月19日(木)

寅子の名前を知る少女は同級生の少年を突き落とした疑いで調査を受けていました。寅子は調査官の音羽とともに、少女の審判を行います。

ただ、この女性は新潟で知り合った美佐江との接点はまったくありませんでした。(と思っていました)

寅子はこの女性を不起訴にしました。

涼子は合格、だが…

昭和46年(1971年)春。

涼子が上京し、星家に訪問しました。寅子とよねに司法試験の合格を報告しました。

しかし、合格したが、「司法修習」を受けるつもりはないと話し、その理由は、司法試験突破は自分なりの“仕返し”のようなものと説明します。

この先、「弁護士になるもならないも、わたくしの手の中にある。せめてそうしたかった」と伝え加えました。

今後は、司法試験を目指す若者たちに法律を教える場を作りたいとし、「それだって立派な、法に携わるお仕事じゃなくて?」と言い残します。

朋一は離婚し裁判官を辞める。

星家に顔を出した朋一は、航一と寅子に本心を打ち明けます。妻から離婚を言い渡され、裁判官を続ける熱意がなくなったことを告白しました。

その翌日、航一は桂場の部屋へノックするシーンで124話は終了。

斧ヶ岳美位子の裁判。

その頃、尊属殺人の弁護を引き受けたよねと轟は、なかなか裁判が進まないことを心配する被告の斧ヶ岳美位子を時間がかかっていることは良い兆候などと励まします。

よねは久しぶりに会った涼子と寅子と深夜までおしゃべりで夢中になり事務所に戻ったのは朝帰りでした。

そこで、よねは美位子にある助言をするのです。残り少なくなった「虎に翼」で視聴者に問題意識を持たせたのは「よね」の言葉だと思います。

よねの助言。

美位子は、よねと轟に「この場所(よねと轟の事務所)が居心地がいい」と繰り返し話します。

そんな美位子に朝帰りのよねは、ここにいたいなら上告が棄却された場合でもいればいいと言います。

ただ、

ここにいたい理由が事務所に来る依頼者の話を盗み聞きして、他人の不幸を見て安堵したり、自分の境遇と比べたりするのはやめろ。

と言います。それは、よね自身が若いころ経験した、弁護士と一夜をともにしたことです。

よねは、

お前の身に起きたことは、はらわたは煮えくり返るほどクソだ。クソが詰まってる。でも、それはお前の父親が、この世界が、法律がどうしようもなくクソなだけだ。

お前がかわいそうなわけでも、不幸で弱いわけでも決してない。それだけはわかってくれ。

と論じます。

美位子は過去を振り返らず努めて明るく振る舞ってきました。しかし、この時初めて涙を見せ、泣き笑いの表情を見せました。そして、

何回クソって言うんですか…

とツッコミを入れるのです。よねが言った「お前の父親が、この世界が、法律がどうしようもなくクソなだけだ」だはとても思い言葉だと思います。

法律立案は立法府の仕事、つまり政治家の仕事なのです。

ネタバレ第125話:9月20日(金)衝撃的な事実。

桂場に真っ向から意見した航一だが、心ならずも寅子にまで心配をかける事態を引き起こしてしまいます。

航一の抗議。

星航一が、「尊属殺人の事件」についてまとめた分厚い報告を桂場に提出するため長官室にやってきました。

航一は「昭和25年の、あの判例を変更するときです」と桂場に言います。

そして、尊属殺の重罰規定が違憲かどうかを大法廷で今一度判断を迫る時だと訴えたのです。

すると、桂場は「受理できない」「時期尚早」と突っぱねます。航一は理解し退席すると思われましたが、再度桂場の席に戻り両穴から鼻血を出すほどの怒りで抗議するのです。

航一は興奮のあまり、そのまま倒れこんでしまい桂場の膝を枕に寝込んでしまいます。

駆けつけた寅子。

寅子は桂場の部下に航一が倒れたことを聞き長官室に駆けつけます。そこには桂場に膝枕されている航一がいました。

足がしびれて動けない桂場に向かって寅子は「桂場さんは若き判事たちに取り返しのつかない大きな傷を残しました。私は、彼らが許さず恨む権利があると思う」

とぶつけます。

さらに、「私が邪魔で面倒で距離を置きたくても、司法の独立のために共に最後まで戦い続けるしかないんですよ」と少し笑みをも見せながら訴えます。

航一と寅子が帰宅すると、星家には子供たちが集まっていました。

寅子の衝撃。

家庭裁判所を訪ねてきた「並木佐江子」(昨日高校生の美雪と一緒にいた女性)は、寅子に対して驚がくの事実を突きつけるのです。

それは昨日、寅子が新潟地裁で出会った「美佐江」と瓜二つの美雪の件でした。

何と並木佐江子は、美佐江の母でした。美佐江にそっくりな美雪の祖母であることを告白しました。

そして寅子に「ずっと謝りたいと思っておりました。あの時は娘を助けてくださろうとしたのに」と謝罪します。

困惑する寅子が美佐江の近況を尋ねると、佐江子は「美佐江は死にました。美雪が3歳になってすぐ車にひかれて…」と応えます。

その後、手帳を差し出し「ここに美佐江が最期に残した言葉が書かれているんです」と述べその手帳を寅子に渡します。

「虎に翼」のあらすじのまとめ一覧はこちら。
2024年前期朝ドラ「虎に翼」のあらすじ(ネタバレ)1週から最終週まで一覧。

125話で考える事とは。

佐江子から渡された手帳には、あの腕飾りと同じビーズでできた赤い「しおり」がありました。

その手帳には美佐江が書いたと思われる文章が載っています。

私は確かに特別だった。私が望めば全てが手に入った。すべてが望みどおりになった。盗みも、体を売らせることもできた。けどこの東京で私はただの女にすぎず、手のひらで転がすはずが知らぬ間に転がされていた。

次々に沸く予期せぬことに翻弄された。身ごもれば何かになれるかと期待したがムダだった。私の中にかろうじて残る『特別な私』が消えないうちに消えるしかない。

と。

寅子が次のページをめくると、

あの人を拒まなければ、何か変わったの? あの人は私を特別にしてくれたのだろうか?

と書かれていました。あの人とは、もちろん寅子ですよね。地方から都会にやってきて初めて味わった「挫折」

その屈辱から解放されることなく逝った美佐江の人生から何を学べばよいのでしょうか?

「虎に翼」第25週「女の知恵は後へまわる?」の感想。

125話のエンディングで描かれたシナリオは視聴者に何を訴えかけたかったのか?寅子は絶望に打ちひしがれた様子だが、寅子ができことは限られていると思います。

地方と都会の差別問題なのか?いやそんなものではないだろう。もっと深い問題提起を吉田さんはしていると思います。

それがわかる日は来るのか?「少年法改正」と「尊属殺の重罰規定が違憲か」の問題提起は現代で生きる私たちも今一度考えるに値する問題です。

ただ、美佐江が手帳に残した最期の文章の意味をもう少し深堀したい気持ちになっています。

視聴者の感想。

引用:ヤッフーニュース。

最凶のブーメラン、はて?美佐江の再登場、というか娘が出てくるわけだが、これは穂高の件とは関係なく、家裁の母と称賛された三淵さん=トラコが救えなかった少年少女の代表、という意味でしょう。5千人の少年少女と対峙したという史実をもちろんそのままドラマ化はできないので、成功例よりも救えなかった例を描くことで、トラコをスーパーウーマンとして美化することから回避する狙いがあったと思います。残り5回になりましたが、中年になってキラキラ輝やいてないとは、それも、はて?(笑)日本国憲法第14条で、憲法に平等がやっと表記されたわけだが、その実現には国民の不断の努力が必要ということで、一気に平等な社会なんて実現するなんてことはないんですね。だからこそトラコの苦悩は深い。法学部の時代のようにリーガルガールズと夢に向かっていることはできない、果たして夢は、目標は達成されたのか?最終回、どこに着地するか注目ですね。

まとめ。

次週の「虎に翼」は第26週「虎に翼」です。最終週ですね。寅子と共に生きた人々が大集合するのでしょう。

「法の下の平等とは何か?」現代でもこの憲法の応えを示してはくれません。

寅子は新潟時代に美佐江を、犯罪者=悪=こわい=子どもに危害を与えそうと一瞬頭をよぎり優未を抱きかかえました。

その態度を見た美佐江。彼女の可能性の芽を摘んでいたことが20年経った家裁で分かるのでしょうか?

寅子もまた穂高と同じことを下の世代に行っていたのでしょう。この最凶なブーメランに寅子はどう対峙するのか。

期待しながら最終週を見守りたいと思います。

2024年朝ドラ(虎に翼)
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