2024年前期の朝ドラ「虎に翼」で語り(ナレーター)を務めるのは女優の「尾野真千子」さんです。
主人公・猪爪寅子を演じる伊藤沙里とは非常に仲良しのようです。
主人公・猪爪寅子のモデルは明治大学女子部出身で、女性として初めて弁護士・判事・裁判所所長となった三淵嘉子です。
⇒虎に翼のヒロイン「猪爪寅子」のモデルは戦後初の女性弁護士・裁判官「三淵嘉子」
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尾野真千子は2024年前期朝ドラ「虎に翼」で語り(ナレーター)を務める。
NHK制作統括の「尾崎裕和」は「虎に翼」は声のドラマです。とコメントしています。
- 法廷に響く荘厳な判決の声
- 仲間たちのはしゃいだ笑い声
- 弱きものたちの声なき声
それらの声が絡みぶつかり合いそこに物語が生まれると言います。しかしその狙いが何であるかはドラマが始まるまでは分かりませんでした。
なぜ語りを「尾野真千子」に選んだのかそれは、「声のドラマ」のど真ん中にいるのが「語り」の「尾野真千子」さんなんです。
尾野真千子の語り。
第1週の1話では、寅子の紹介を視聴者に寄り添いながら語りました。
また、日本国憲法の第14条「法の下の平等」を読み上げますが、固い印象もなくストレートに聞くことができました。
「すべて国民は、法の下に平等であって、人種、信条、性別、社会的身分又は門地により、政治的、経済的又は社会的関係において、差別されない」
寅子の泣き顔や涙をあえて見せていません。背中から表現で全てを語っていました。
法律の言葉はとても難しくてとても固いイメージがあると思うのです。戦前の法律は女性に対して不平等なものであったの承知の事実ですよね。
現在は男女平等になっていますが、「法律は変わっても、女性をさげすむような価値観は変わっていないのでは」のではないでしょうか。
そんな説明も難しくなく、ポップに描くために機能しているのが尾野真千子の魔力なんでしょう。
寅子の心の声も表現。
特に第1週の4話で兄夫婦の結婚式で寅子が歌うシーンとシンクロして尾野さんの語りが入ります。
それは寅子の現在の心境を寅子に変わって表現しているのです。この演出は鳥肌者です。影の主役と言って良いと思うほど伊藤さんの演技と二乗し作品を盛り上げてくれます。
語りの比率がとても多いなーと感じた朝ドラファンも多いとは思いますが、違和感なく視聴することができます。
人名などの説明などにはテロップ(字幕)でなくフリップ(文字や表の書かれた紙状のもの)が使われています。
このフリップに合わせた真野の語りが法律をより身近にさせているのでしょう。今後、法律などを説明くのでしょう。
尾野真千子による語りはナレーション効果だけでない「寅子の心象風景」をも細かに表しています。裏の主役と言っていいでしょう。
尾野真千子とは。
尾野真千子さんの代表作と言えば、NHK朝ドラ『カーネーション』ですが、そのほかにも様々なドラマや映画に出演し、様々な賞を取っているのです。
プロフィール。
オノマチこと尾野真千子さんは、1981年11月4日に奈良県吉野郡西吉野村(現・五條市)で、4人姉妹の末っ子として生まれました。
1997年に映画『萌の朱雀』でデビュー。
2000年、奈良県立御所高等学校(現・奈良県立青翔高等学校)を卒業後に上京し、女優活動を本格的に始めます。
出生地:奈良県の旗奈良県吉野郡西吉野村(現:五條市)
身長:161cm
血液型:A型
活動期間:1997年~
配偶者:一般人男性(2015年~2017年)一般人男性(2021年~ )
事務所 TOM company
公式サイト:公式プロフィール
尾野真千子の活動。
芸能活動のほか、写真展やPRポスターのモデルも務めております。
2010年、奈良県五條市名誉市民の第1号受章者に選ばれるなど、地元からも愛される存在なのです。
2018年、初となる写真集『つきのひかり あいのきざし』が刊行された時、合わせて同名の写真展が開催され、地元の奈良県をはじめ全国各所を巡回しております。
また2019年には、自身の出身地である奈良県五條市観光PRポスターのモデルを務めております。
尾野真千子のCM。
象印マホービンの『羽釜のごはん』で語りまくるシーンが印象的です。
他にも2015年の『グリコアーモンドピーク』のCMでは、アーモンドを食べ比べてその味の率直な感想をアドリブで披露するなどの芸を披露しております。
このように独特の低い声と早口の喋り口調で語る『真千子節』が非常に人気があるのです。
尾野真千子のプライベート。
EXILEのメンバーと共演した際に知り合った、芸能事務所LDHの専務取締役(当時)を務める男性と2015年7月に結婚しました。
ですが、多忙な中での生活観、価値観の違いから2017年9月に離婚しております。
女優になったきっかけは。
1996年春、14歳の時に地元中学校で靴箱の掃除をしている姿が映画監督河瀨直美の目にとまりました。
翌、1997年の映画「萌の朱雀」で主演デビューいたしました。
- 第10回シンガポール国際映画祭で主演女優賞
- 第12回高崎映画祭で最優秀新人女優賞を受賞。
2000年、奈良県立御所高等学校(現・奈良県立青翔高等学校)を卒業後に上京し女優活動を本格的に始めています。
尾野真千子の大河ドラマ出演作。
2005年:義経。
2020年:麒麟がくる。
「麒麟がくる」の伊呂波太夫はオリジナルキャラクターで、女座長の旅芸人です。主役の光秀を時に助けサポートしています。
⇒尾野真千子(キャスト)が「麒麟がくる」で演じる伊呂波太夫とは。
尾野真千子の朝ドラ出演作。
2006年:芋たこなんきん
2011年:カーネーション。
「カーネション」は2006年に死去した小篠綾子をモデルにし脚色したドラマです。
小篠綾子は著名ファッションデザイナーのコシノヒロコ、ジュンコ、ミチコの「コシノ3姉妹」を育て上げました。
尾野さんは10代から50代までの主役・小原糸子を演じました。
NHKドラマ。
2009年:外事警察。
外事警察は2009年NHK土曜ドラマで放送した作品で、2023年の大河ドラマ「どうする家康」を脚本した「古沢良太」さんが書き上げています。
主人公は「渡部篤郎」さんが演じる住本健司です。
警視庁公安部外事第4課で、彼をリーダーとするウラ作業班は、対国際テロ捜査を担い、決して世の中に知られることなく秘匿で活動しています。
時として任務のためには手段を選びません。尾野真千子さんは警視庁巡査長で住本健司の部下です。
ただ、豊島南警察署刑事課の出身なので、生え抜きの公安警察官で固められた作業班の中では唯一の畑違いなのです。
ですが、英語力と目立たない風貌が買われ、住本率いる公安部外事第4課作業班に派遣されます。しかし、やがて冷酷な手段を使う住本に反発するのです。
目立たない風貌と紹介していますが、映像でも尾野さんとは最初は分からないぐらい役にハマっています。
ストーリーも古沢作品なのでこれでもか?との展開があり時間があっという間に過ぎる作品です。
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まとめ。
2024年4月1日から始まる「虎に翼」は昭和の時代でも女性が希望をもって生きた証を映し出してくれる物語です。
NHK生活統括のコメントにあるように「虎に翼」は声のドラマと言うことで、伊藤さんのハスキーな声と尾野さんの声とのアンサンブルが視聴者をドラマに引き込むことでしょう。
二人の声と法廷の声、そして市井の声を聞きながら半年間の放送を楽しみにながら見守っていきたいと思います。