2024年前期朝ドラ「虎に翼」第22週「女房に惚れてお家繁盛?」のあらすじ(ネタバレ)と感想をお届けします。
今週は「家(家族)」がテーマですね。
寅子と優未は星家に引っ越し家族として生活を始めます。しかし今までの生活環境が違う星家と佐田家(猪爪家)の事実婚に困難な問題が降りかかります。
寅子のモデルになっている「三淵嘉子」さんは昭和31年(1956年)に再婚しています。
ところで、伊藤沙莉さんが演じる猪爪寅子をもう一度観たい!尾野真千子さんの語りをもう一度聴きたい、と思いませんか?
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「虎に翼」第22週「女房に惚れてお家繁盛?」のあらすじ。
22週のテーマは「家(家族)」です。
寅子は星航一と、星家の屋敷で”家族のようなもの”として暮らし始めました。婚姻届けを提出しない事実婚ですね。
航一が何気なく寅子親子を前に見せる温かみのある言動に、そんな父の姿を見ることなく育った航一の子供達は、違和感と戸惑いを感じるばかりでした。
また寅子の後輩で判事補として働く秋山真理子は、妊娠したことをきっかけに、かつての寅子の様に職場を去らねばならない事態に直面しそうになりますが…
週タイトルの意味。
週タイトルの「女房に惚れてお家繁盛?」とは、
亭主が女房に惚れ込んでいると、外で浮気や道楽もせず家庭円満になるということ。
と言う意味です。もちろん航一が寅子に惚れこんでいる展開ですよね。
モデル(実存) | 寅に翼の設定 | 寅に翼のキャスト |
三淵嘉子 | 猪爪寅子 | 伊藤沙里(役:猪爪寅子) |
猪爪花江 | 森田望智(役:花江) | |
星航一 | 岡田将生(役:星航一) | |
語り(ナレーター) | 尾野真千子 | |
主題歌 | 米津玄師「さよーならまたいつか!」 |
伊藤沙里が演じる猪爪寅子のモデルは三淵嘉子さん。
⇒虎に翼のヒロイン「猪爪寅子」のモデルは戦後初の女性弁護士・裁判官「三淵嘉子」
「虎に翼」第22週「女房に惚れてお家繁盛?」のネタバレ。
週タイトル | 女房に惚れてお家繁盛 |
放送日 | 2024年8月26日(月)~8月30日(金) |
放送 | 午前8時~8時15分 |
再放送 | 午後0時45分~1時 |
ネタバレ第106話:8月26日(月)早速トラブル。
寅子と優未は星家で暮らしはじめます。航一の長男・朋一、長女・のどかとはまだぎこちない雰囲気でした。
麻雀で家族が「和気あいあい」と思いきや、夕飯問題で早速トラブル発生です。百合が星家の家事全般を引き受けていることに疑問を感じた寅子は、つい苦言を呈してしまいます。
朋一が爆発。
寅子は朋一に苦言を呈すると…。
「ご指摘ありがとうございます。ですが、母親面はやめてください。僕は家族のようなものになることを受け入れた。
あなたたちも嫌いじゃない。でも、それ以上は、望まないでいただけませんか」と言います。
ここが寅子のおせっかいなのですね。一緒に生活して間もないのに、苦言はいけません。優未ちゃんの「私は、お母さんにも悪いところあったと思うよ」のほうが正解ですね。
後で、朋一は寅子に謝りますが、一番心を痛めたのは航一だったのではないでしょうか。
ネタバレ第107話:8月27日(火)
朋一とのどかに苦言を呈した寅子です。航一は自分にも寅子のように溝を埋めることができるのではと思い込んでいたと打ち明けます。
寅子は自分も優未と4年かけてなんとか関係を修復したのだから、一緒に頑張ろうと航一を励まします。
優未の中学入学。
優未は中学生になりその入学式の朝、花江がやってきました。
直明から借りたカメラで航一と優未そして寅子で記念撮影をしますが、航一と優未が手を繋ぐ様子を見る航一の娘・のどかはとても複雑な表情でした。
猪爪家で食事。
休暇をとった寅子は花江らと久しぶりに団らん。
花江は、直明の妻・玲美が、自分に相談せずに何でも一人で決めてしまうことを寂しいと話します。
直治はサックス奏者として身を立てようとしていていました。花江は今でも気苦労が絶えません。
中学生の法律勉強会。
ある日、直明の頼みで、法律に興味がある中学生向けの勉強会を東京地裁の会議室で開きました。
判事の秋山のほか、寅子の学生時代の同僚の稲垣雄二と小橋浩之も手伝ってくれました。
しかし、参加した中学生は男子2名、女子1名のたったの3人でした。その訳は男子の中に少し粗暴なな男子がいて女子生徒は怖がって参加を取りやめたようです。
その粗暴な男子は大池玄太。でも意に反して参加させられたと言っていました。
その後、勉強会が始まると、おとなしい益岡良助が退屈そうな態度を見せていました。
その訳は戦争中の話でもあったのですが、ショッキングなことは、良助は女性が働くことに「でも、好きで働いているんでしょ。女は」と言い出します。
女性は働かなくてもいいのに、なぜ自分からつらい思いをしにいっているのかと疑問を呈します。
寅子たちが困惑しますが、小橋が突然「わかる!」と共感の声をあげるのです。その訳は…
ネタバレ第108話:8月28日(水)
男子学生の益岡良助は「女性は働かなくてもいい」と言っていますが…。
小橋が力説、寅子が感動。
中学生の益岡良助は女性はなぜつらい思いをしながら働くのか?と疑問を呈していました。その答えになるかわからないけど小橋が突然「わかる!」と共感するのです。
そして、小橋は珍しく力説します。
それは小橋も良助と同じ環境にいたからでしょうか。「優等生でも不良」でもなかった自身の少年期の経験を踏まえての発言だと思います。
この時代、大多数の中学生は益岡と同じ環境で過ごしてきたと思います。(これはわたしの私見)目立たない存在なので当然教師からは気にかけてもらいえません。
小橋の力説に大きくうなずく良助。
さらに小橋は、「一番になれなくてもさ、お前のことをきちんと見てくれる人間は絶対いるからさ」と益岡良助を励ますのです。
寅子は「とってもいい話だった」と感動したが、秋山だけはとても冷ややかでした。
秋山がひややかな訳は。
秋山は中学生の勉強会の後、寅子に妊娠したことを話します。ただ、妊娠したことで法曹界に残れる保証はありません。
自身の道が閉ざされてしまうとうなだれ、悔し涙を流していました。寅子も、自身が妊娠した当時を思い出していました。
出産後も秋山がもし裁判官を続けたいなら、戻って来られるよう居場所を必ず守ると寅子は約束し、桂場に改善提案書を提出します。
しかし、桂場は時期少々と却下しました。
寅子の活動。
寅子の次のアプローチは最高裁判所事務総局に提出する意見書を作成することでした。そのために明律大学の同僚たちに協力を仰いだのです。
なじみの甘味処「竹もと」に、仲間の女性法曹を大勢呼び、署名を集めました。
それは法曹界に多くの女性が歩むことができるようにその歩道を歩きやすくする改善策なのです。
そしてその場に、桂場や久藤頼安もやってきて懐かしんでいました。
よねと秋山は同期だった。
桂場や久藤頼安が甘味処「竹もと」に来る前に、ちょっとした騒動がありました。それは、よねが、秋山の姿を見ると、「度肝を抜かれるほどのなまぬるさだな」と毒づいたのです。
よねは秋山に向かって「同期の誰よりも早く出世して社会を変える』なんてキャンキャンほえてたくせに」と続けました。
実は秋山とよねは「司法研修所で同期」だったのです。
梅子も思い出したように、よねさんにケンカになったお嬢さん!?と言ってましたよね。よねは寅子に「類は友を呼ぶ」って嫌味を言っていましたね。
ネタバレ第109話:8月29日(木)
秋山の妊娠をきっかけに、女性法曹のためによりよい労働環境を整えたいと寅子は「意見書」をまとめ、桂場に提出していましたが、
桂場はすでに職場環境の改善策を上層部へ提案していました。寅子は改めて桂場の凄さに感心し感謝するのです。
星家の出来事。
一方、星家では優未の提案で、かつての猪爪家で使われていた番号付きの棚を導入することにしました。
棚作りに航一は朋一に一緒に作ろうと提案します。それがきっかけになったのか朋一に笑顔が見られるようになりました。しかし…
のどかの補導。
のどかが警察に補導され航一が迎えに行って帰ってきました。補導の原因は「芸術家たちの集会に参加」なのですが、
なんとバカバカしいですね。
おとがめなしになりましたがもちろん星家は気まずい空気が流れていました。
のどかの本音。
そして、翌朝の食卓で、のどかは「やっぱり無理だわ。家族のようなものだなんて。どうしても好きになれないの。この人たちが」と本音を吐露します。
そこで、寅子が気を使って優未を連れてその場から離れ外出しました。
さらに、のどかは家を出ていくと言い出します。すると優未が部屋に現れ麻雀をやろうと言い出します。
もし勝ったら、「寅子と優未の何が好きになれないのかを正直に話して解決策を一緒に探ってほしい」と持ちかけるのです。
のどかは受け入れ、「私が勝ったら家を出る」と再宣言します。
対局中に優未が倒れる。
対局は優未が優勢でしたが、のどかも負けていません。
そんな白熱するなか、優未はおなかをさわり、汗を流して苦しそうな表情です。対面にいたのどかはその表情を見て休憩を提案しますが…。
優未は倒れてしまいます。ちょうどその時、寅子が鯛焼きを買って帰ってきました。どうなる優未ちゃん。
ネタバレ第110話:8月30日(金)
腹痛で倒れてしまった優未は寅子に「いつものギュルギュルだから」と伝えます。優未はお父さんの血を引いていますね。
やはり緊張していたのでしょう。
一方「のどか」は寅子と優未が来たことで、家の中が変わってしまったとぶちまけていました。
寅子は提案します。星家の問題は星家で解決してくださいと言い、「家族のようなもの」を休むことを提案します。
寅子の職場では、秋山真理子が、寅子に相談していました。お腹も大きくなり、自分はここで辞めるべきではないかとの相談です。
寅子がかけた言葉は「ただあなたの居場所はここにちゃんとある」でした。その後、秋山は無事に出産したようです。
秋山は仕事に戻るつもりのようですが、保育所が決まらず、ベビーシッターを探すべきか悩んでいると寅子に話しをしていました。
それを聞いた百合は秋山のベビーシッターに立候補すると言うのです。理由はお給金を自由に使えるのでそのお金で、家族(星家)にうなぎをごちそうすると言うのです。
星家に笑顔が増えてきました。
「虎に翼」のあらすじのまとめ一覧はこちら。
⇒2024年前期朝ドラ「虎に翼」のあらすじ(ネタバレ)1週から最終週まで一覧。
「虎に翼」第22週「女房に惚れてお家繁盛?」の感想。
昭和31年当時では女性が結婚して子供を授かれば、もし職場勤めしていれば退職することが常識だったと思います。
今週のテーマは「家(家庭)」だと思いますが、職場環境も裏テーマにあったのですね。ただ共通しているのは立場、環境の違いです。
多様性を少しづつ認めあう令和の時代になって女性が結婚してお子が授かっても職場復帰が可能になってきました。
しかし、それは寅子なのでの先人が積み重ねてきた事実の結果なのですが、でもまだまだそれは恵まれた職場だけなのも事実ですよね。
中小零細企業では従業員の長期休業は会社の存続にかかわることですからね。
視聴者の感想。
引用:ヤッフーニュース
トラコは頭は良いけれど、かなりの鈍感というキャラ設定
(モデルの三淵さんはドラマとは違うとは思いますが、再婚相手の子供とはやはりギクシャクしたみたいですね)に、朝ドラヒロイン失格!の烙印を押して、もう撤退しました!宣言が少なくない。
スタート早々、史実と違ってトラコの父親が疑獄事件と関わらせたのも、生理の話も、男装のよねを登場させたのも、
同性愛や夫婦別姓をドラマに入れてきたのも、現代史の中でなかったことにされてきたことをきちんと描こうとする脚本の吉田さんの挑戦で、
おそらく反発も予想してたし、それでも書こうとしたのは何故か?
日本初の女性弁護士であり女性裁判官のサクセスストーリーにしたくなかったから、
そしてヒロインが女キムタクとなって多くの難しい裁判を解決するヒーローものにしたくなかったから、でしょう。
そういうヒロインだと現代が抱える差別や偏見の問題もなかったことになってしまうから、でしょうね。
まとめ。
次週の「虎に翼」は第23週「始めは処女の如く、後は脱兎の如し?」です。
22週では原爆裁判の準備手続きのシーンは多くなかったですね。しかし予告では原爆裁判の審理が進むようです。
この時代まだ家制度の考え方が残っており、価値観が違う家族が一緒になることの難しさを扱っていましたね。
そして次週の予告に、年老いた新聞記者竹中が久々に登場し、「そろそろあの戦争を振り返ろうや」とのセリフがありました。
23週は原爆裁判のシーンが多くなることで価値の違いについてのシーンを期待しています。