上白石萌音の朝ドラ「カムカムエヴリバディ」安子編第6週のあらすじ(ネタバレ)と感想を紹介します。
大阪で苦しい生活をしながらも“るい”を育てることで一生懸命に生きる安子。ある日、おはぎの配達中に安子と“るい”は交通事故の災難に出会ってしまいます。
安子は左腕を骨折し、娘のるいは額に一生残る傷ができてしまいます。
勇から岡山に戻るよう説得され、娘のために苦渋の決断する安子は雉真家へ戻ることになりました。
雉真家に戻ると幼いるいが安子に言います。
「これからずっとここに住むん?」、「ずっとお母さんとおれる?」とはどういう意味をさしているのでしょうか。
再び、安子とるいが雉真家を離れることになるのか、るいを残して安子だけ離れることになるのか、想像させられるシーンでした。
生活は安定しても、どこか満たされない安子。苦しくても楽しかった二人だけでの生活は、大きく変わっていきます。
そんな中、幼馴染の“きぬ”との再会が、おはぎを再び売るきっかけになりました。そして初めて生の英語を使うことに!
「英語」がキーコンセプトになっている「カムカムエヴリバディ」一人のアメリカ人との出会いが、安子の運命を変えることになるのでしょうか?
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2021年後期朝ドラ「カムカムエヴリバディ」安子編第6週あらすじ。1948年。
ある日、安子は事故で”るい”の額に一生残る傷を負わせてしまいます。安子も骨折し勇に助けられ大阪から岡山に連れ戻されることになりました。
終戦から3年が経ちました。娘の”るい”と2人で生き延びるのに精一杯の安子は雉真家で困らず暮らせる身になりましたが、
せめて”るい”の治療費だけは自分の手で稼ぎたいと、安子はおはぎを売り続けるのです。
そんな時、安子は進駐軍の将校・ロバートと出会い、初めて英語で会話して通じ合える喜びを知るのです。
英語は稔との合言葉でした。若い日の稔のメリークリスマスが安子の脳裏に浮かびます。
「Why did he have to die?(どうして彼は死ななくてはならなかったの?)」戦争への憎しみが押し寄せる瞬間でした。
稔は、「どこの国とも自由に行き来できる。どこの国の音楽でも自由に聴ける、自由に演奏できる。そんな世界を生きてほしい。ひなたの道を歩いてほしい」と安子に言い残しました。
その時代はるいが生きる時代に引き継がれていくのでしょう。
地元の商店街に帰ってきた安子ですが、町の景色もガラッと変わり途方に暮れて歩いていると、幼馴染のきぬと感動の再会をします。
「よく生きていた、よく生き抜いてくれた」と感じる、ジーンとするシーンでした。
⇒2021年朝ドラ「カムカムエヴリバディ」でキャストの上白石萌音が演じる初代ヒロイン安子とは。
2021年後期朝ドラ「カムカムエヴリバディ」安子編第6週ネタバレ。1948年。
第26回:12月6日(月)きぬとの再会。
るいを連れて雉真家に戻ってきた安子です。玄関で待っていたのは稔の母・美都里でした。安子は謝ります。義母に謝ります。
怒りを覚悟で謝りますが、美都里は、孫との再会に顔をほころばせ、安子とるいを軽く受け入れます。
安子はこれでよいのかと不安になります。そうして、大阪での苦しい暮しから一変、なに不自由ない日常を手に入れますがやはり不安でした。
そして、懐かしいたちばながあった商店街を歩いていると幼馴染のきぬがいる「水田とうふ」の店の前にいました。
ふと店の中をのぞくと、きぬが忙しそうに働いていました。きぬも安子だとすぐに気付きました。二人は戦後初の再会に喜び久しぶりに童心に帰るのです。
⇒2021年後期朝ドラ「カムカムエヴリバディ」でキャストの小野花梨が演じる“水田きぬ”とは?
そこにきぬの旦那が帰ってきました。疎開先の方と一緒になっていたのです。明るい元気な旦那さんでした。
旦那が勝手についてきたそうです。それでも安子の不安は消えません。なぜか大阪での日々を恋しく思うのでした。
第27回:12月7日(火)
安子の左腕のけがは3ケ月が過ぎ完治していました。しかしるいの額の傷跡は残っていました。
その傷の治療費を稼ぐために、きぬの協力を得て「水田とうふ」の一角を借りて「たちばな」のおはぎを売りささやかな商売を始めていました。
はじめはなかなか売れませんでしたが、とうふ売りから帰ってきたきぬの旦那のリアカーを借りて商店街を回り売り始めます。
安子が作った「たちばなのおはぎ」は売れました。戦前からひいきにしてくれたお客様が買ってくれると次から次へとお客様が買ってくれました。
一時の幸せを感じた安子でした。
でも、るいの額の傷を治療するために商売をするのですが、るいを連れて仕事をすることに千吉は反対します。
雉真家のメンツのために、るいと一緒にいられないのはとても歯がゆいです。雉真家の恥になるとのことです。
そして、物語りは雉真家の女中・雪衣の行動がとても不自然です。明日の雪衣の行動は?
⇒2021年後期朝ドラ「カムカムエヴリバディ」でキャストの岡田結実が演じる雪衣とは?
第28回:12月8日(水)
ある日、安子が行商をしていると、道でおばあさんが米軍兵(ロバート)に謝っているところを目撃します。
それを見かけた安子はとっさに英語で話しかけました。「May I help you?」それは、安子が生まれて初めて生の英語での会話でした。
安子は「May I help you?」とゆっくりと話しかけ、おばあさんとロバートの間に入ります。
ロバートは、おばあさんが売っている花を買いたいだけでしたが、おばあさんは英語が理解できず叱られたと思い、ロバートに謝り続けていたことが分かります。
これが安子の生の初英語でした。英語が通じた時の安子の表情はとても充実感に満ちていました。
ロバートの早い英語を聞き取り、理解し、そしておばあさんの勘違いを英語で話す安子には驚きです。
⇒2021年後期朝ドラ「カムカムエヴリバディ」でキャストの村雨辰剛が演じる“ロバート・ローズウッド”とは?
緊張感が見ているこちらまで伝わり、英語が通じた時の安子の表情はとても充実感に満ちていました。
第29回:12月9日(木)
安子は今日もおはぎを売るため街に出向いています。でも売れません。なぜって今日は12月25日、そうですクリスマスです。
街には進駐軍の兵士が子供たちにクリスマスプレゼントでチョコレートなどのお菓子を配っています。
そして、クリスマスにいつものように安子は町でおはぎの行商をしていました。するとロバートが現れます。
この日は、クリスマスなのでおはぎがまったく売れず困っていたところ、ロバートがすべて買うことを条件に進駐軍のオフィスに安子を招きます。
なぜロバートは、そんなに親しい間柄でもない安子を招いたのでしょう? 何か意図があると思わせる、そんなシーンでした。
オフィスに着くと、ロバートは妻のおかげもあり、大学で日本語を学びました。と、安子に話しました。
そして来日し、進駐軍の将校として駐在しているとのことです。
でも、あわてるとうまく日本語が話せなくなってしまうようです。 自分はあわてると日本語が話せないのに、助けてくれた時の安子の英語が気になっていたようです。
「どうやって英語を勉強してきたのか」、それを聞くためにオフィスに招いたのかもしれません。 安子は応えます。
はじめは平川唯一の「カムカム英語」で勉強したと言います。
涙ながらに、内に秘めたこれまでの感情が一気に口から飛び出す英語のシーンは圧巻でした。 そしてこの言葉を冷静に受け止めるロバート。
その後、ロバートは絢爛豪華な進駐軍のクラブ会場に安子を案内します。 そこでは「♪サイレントナイト」の歌が聞こえます。
安子は、アメリカの裕福さと敗戦国日本との差に驚きを感じますが、ロバートから「クリスマスはキリストの誕生日で亡くなった人を思いやる大切な日。
戦争で亡くなったアメリカ人も多く、祈りをささげている」と言われ、涙をこぼします。
さらに、ロバートは安子に自分の妻の死や弟の死、そして妻によって自分が日本にいる経緯を話しました。
「安子さんは、ご主人と出会わなければ、英語にも出会わなかった」、 「日向の道を歩いてほしいとの願いは娘だけでなく、あなたにも望んでいたのでは」と優しい言葉をかけられます。
このシーンは感情をむき出しにする安子と、ロバートの冷静さ、そして答えへの誘導。 安子の表情が悲しみから希望に変わっていく様子が描かれていました。
第30回:12月10日(金)
安子はロバートが招いたアメリカ軍の将校クラブのパーティー会場に入ります。これまでの人生で見たことのない絢爛豪華な会場の雰囲気に圧倒されてしまいます。
そこには3名のレディーが「きよしこの夜(サイレントナイト」を合唱していました。ロバートはこの場に安子を連れてきたことを語るのです。彼の妻も亡くなっていたのです。
そして、安子はこの場で定一さんと出会うのです。かっこいい定一さんです。
コートをつかんで、帽子を取って、心配事は玄関に置いてひなたの道へと歩き出そう。
第6週も終わりました。それにしても世良さんはかっこよかったですね。
世良さんが演じる喫茶店「Dippermouth Blues」のマスター・定一。
定一さんは、「なんの因果じゃろうのう。稔を殺した……健一を殺したかもしれん国の音楽……わしゃあ今日もかけとる」
定一は安子から聞いた、るいの名付けの由来に突き動かされて「On the Sunny Side of the Street」を歌ったのでしょう。
♪I used to walk in the shade with those blues on parade But I’m not afraid, baby This rover crossed over♪
♪悲しいことばかりで、ずっと日陰を歩いてきたけれど もう怖くないんだ 流れ者の俺は通りの向こう側に渡ったんだから♪
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2021年後期朝ドラ「カムカムエヴリバディ」安子編第6週の感想。1948年。
安子はロバートとおしゃべりをしていくと感情が高まりなぜ「私は英語を学んでいるの?」とロバートにwhyを繰り返しぶつけました。
ロバートは数分間、安子の感情トークを聞いていました。
4分以上の長い英語での台詞で萌音さんこと安子が熱弁をふるうシーンです。このシーンに涙した視聴者は多いと思います。私も泣きました。
安子がこれまで抑えていた亡き稔への想い、喪失感、そして戦争に対する憎しみなどの感情を英語で一気にぶつけます。
- 英語を学ぶことは夫を思うこと
- 戦争はすべてを壊した
- 結婚したのは彼の出征の1か月前
- 彼がいない間に女の子を生んで育てた
- 歌ってはいけない子守唄(英語)を歌いながら
- 日向の道を歩いてほしいは夫の望み
- もう夫はいないのにどうして英語を勉強しているのでしょう
教えてください!と将校のロバートに訴えていましたね。
「日向の道を歩いてほしい」と言う稔の回想と、ステージ上で喫茶店マスターの定一が歌う「On the sunny side of the street」が重なり、涙腺崩壊でした。
感情のこもった上白石萌音さん演じる安子の演技と英会話は、苦しみがダイレクトに伝わる感動の演技でした。
このロバートとの出会いは、今後の安子にとって希望の光になるのでしょうか。 ストーリー展開がとても早いので、ついていくのが大変です。
まとめ。
定一の歌を聞きながら安子の表情が泣き顔から少しづつ笑みの表情に変わり、安子は英語から離れられないではと思いました。
やがて安子は日本を離れるのでしょうか?ロバートの温かい言葉が残ります。
「安子さんは、ご主人と出会わなければ、英語にも出会わなかった」、「日向の道を歩いてほしいとの願いは娘だけでなく、あなたにも望んでいたのでは」
この言葉が、安子をさらに英語に没頭させ、そして心の支えになるのかもしれません。
今後、英語がストーリーにどう絡んでくるのか、安子とるいの生活はどう変化していくのか楽しみです。