NHK連続テレビ小説(朝ドラ)の第105作目は「カムカムエヴリバディ」です。
上白石萌音は初出演・初主役でキャスト安子を演じます。相手役はsix TONESの松村北斗さんです。
「カムカムエヴリバディ」は岡山、京都、大阪を舞台に、祖母、娘、孫のラジオ英語講座と共に歩んだ人生を描くファミリーストーリーです。
物語の始まりは岡山編です。日本でラジオ放送が始まった1925年(大正14年)3月22日からです。
この日に、岡山市内の商店街にある和菓子屋さん「たちばな」に上白石萌音さんが演じる長女のキャスト安子が誕生します。
物語は3名の女性がそれぞれの試練にぶちあたりながらも恋に仕事に、結婚に自分らしい生き方を見出していきます。
岡山編の次は安子の娘の「るい」さんで昭和30年代の設定で大阪編です。
るいさんは深津絵里さんが演じます。
3人目は川栄李奈さんで「るい」の娘・ひなたで昭和40年代からの登場です。
「カムカムエヴリバディ」で主役のキャスト安子とは?
愛情たっぷりに育てられた安子は、ピュアでまっすぐな女の子です。
しかしやがて戦争という大きな波にのまれ、さまざまな試練がキャスト安子を襲います。
ただ、どんなときでも、ひたむきに生きる安子の姿に視聴者は胸を打たれることでしょう。
安子のお相手は雉真(きじま)稔。演じるは松村北斗(six TONES)
1925年、日本で初めてラジオが放送された日、岡山市内の和菓子屋「たちばな」に生まれた橘安子。
甘いお菓子やおしゃれが大好きなごくごく普通の14歳の女の子です。
小学校を卒業した安子は、家業の和菓子屋の手伝いをして幸せな日常を送っていました。
ある日、いつものように店番をしていた安子は、会社の跡取り息子で、大阪の大学に通う雉真稔と出会います。
後日、偶然の再会を果たした二人は、ラジオ英語講座をきっかけに距離を縮めていきます。
稔との出会いによって世界が広がっていく安子は、徐々に恋心を募らせていくのです。
距離が縮まり、二人で訪れた夏祭りの夜。
長年、ひそかに安子に思いを寄せていた幼馴染で稔の弟の勇が現れます。
そこで勇から「あんころ屋の女なんか釣り合うもんか!」という言葉を浴びせらた安子は、その場から走り去り、稔への思いを諦めようとします。
しかし、稔が大阪に戻ることを知った安子は駅に急ぎ、文通の約束をするのです。
愛情たっぷりに育てられたピュアでかわいらしい安子。今後、稔との関係はどうなっていくのか、安子に思いを寄せる勇とはどうなっていくのか、楽しみですね!
安子の運命を動かすのは地元の名家・雉真家の跡取り息子・稔(松村北斗)。
安子がラジオ英語講座と出会うきっかけを作るのは稔です。
時代も時代なので彼らが織りなす正統派胸キュンシーンも注目ですね。
安子の同級生は稔の弟で勇。演じるは村上虹朗。
稔の弟で安子に好意を寄せる幼馴染で同級生の勇は夏まつりの夜に「あんころ屋の女なんか釣り合うもんか!」と
本気で言ったのか?それとも稔と別れさせるつもりで言ったのか?第2週でそれはわかるのかもしれません。
第8回は安子への恋心を断ち切れない勇が登場します。
上白石萌音のNHKドラマ出演作。
上白石萌音さんは大河ドラマ3作品に登場しています。
上白石萌音の大河ドラマ主演作。
2011年にNHK大河ドラマ第50作として放送された「江〜姫たちの戦国〜」で最終回に徳川和子の役で登場しました。
江戸幕府第二代将軍・徳川秀忠の正室・江を主人公に、戦乱の中で天下太平の世を願い続け、大奥の礎を築いていく過程を中心に描いた女性史としてのドラマです。
実は、上白石萌音さんのドラマデビューがこの作品なんです。
13歳でデビュー作にして、主人公の娘役を演じました。
上野樹里さん演じる江と向井理さん演じる秀忠の娘・和姫を演じ、後水尾天皇に嫁ぐという難しい大役をやってのけました。
13歳という若さであどけなさもまだありますが、違和感のないお芝居。さすがですね!
2018年にNHK大河ドラマ第57作として放送された「西郷どん」の第39回、第46回、最終回と西郷清の役で登場しています。
薩摩の下級武士の家で育った西郷隆盛を主人公に、明治維新を成し遂げていく姿を「愛にあふれたリーダー」として描いた作品です。
上白石萌音さんは、主人公・西郷隆盛の弟・従道の妻・西郷清を演じました。
上白石さんは鹿児島県出身なので、大河ドラマが「西郷どん」に決まった際に、出たいとずっと思っていたそうです。
その夢を叶え、地元の皆さまへの恩返しになるかなと語った上白石萌音さん。
夢を現実にしてしまう姿がかっこいいですね!
2021年現在、NHK大河ドラマ第60作として放送されている「青天を衝け」の篤君( 天璋院)役で登場しています。
新一万円札の顔として注目されている実業家・渋沢栄一を主人公に、幕末から明治まで、挫折を繰り返しながらも負けずに未来を切り開いていく生涯を描いた作品です。
上白石萌音さんは第13代将軍・家定の正室・篤君(天璋院)を演じました。
天璋院と名乗って、徳川の女性として生きていく決心をする可愛いらしい妻といった印象で、わずかな出演シーンでもその演技力が話題となりました。
「青天を衝け」の篤姫はとてもかわいい姫様でしたね。
上白石萌音は朝ドラ初出演初主役。
上白石萌音さんが朝ドラに出演するのはこの「カムカムエヴリバディ」が初めてです。
上白石萌音さんは以前から朝ドラに対して憧れを抱いていたようで、撮影が始まってからもふと我に返り、"すごいな"と思うことがあるそうです。
周囲からの反響も大きく、特におじいさまとおばあさまは朝ドラが大好きなようで、「~また生きがいができた~」と言ってもらえたとインタビューで応えています。
孫が朝ドラのヒロインだと思うと、嬉しくて自慢が止まらなくなってしまいそうですね!
上白石萌音が出演したTVドラマ&映画は?
2011年の東宝シンデレラオーディションで審査員特別賞を受賞し、芸能界デビューを果たした上白石萌音さん。
今年で芸歴10年目を迎え、ドラマや映画、舞台や歌手などさまざまな分野での活躍を見せています。
今回は、その中でもTVドラマと映画の一押し作品をご紹介します。
上白石萌音が出演したTVドラマ。
TVドラマで一押ししたいのは、やはり「恋はつづくよどこまでも」です。
2020年、佐藤健さんとメインキャストを務めたこの作品は「恋つづ」と呼ばれ、話題になりました。
上白石萌音さん演じる佐倉七瀬は、佐藤さん演じるドクター天堂浬に一目惚れをし、彼を追いかけナースの道を選択します。
不器用な彼女は何度も挫折しそうになりますが、ひたむきな姿に周囲が心を動かされていきます。
看護師としての成長と二人の恋愛模様を描いた作品です。
上白石萌音さん演じる七瀬のドジっぷりと佐藤さん演じる天堂のドSっぷりが絶妙なバランスで、面白く、時には感動もさせてくれるおすすめ作品です。
上白石萌音が出演した映画。
映画で一押ししたいのは、「舞妓はレディ」です。
2014年に公開された作品で、上白石萌音さんは主人公の西郷春子を演じました。
鹿児島で生まれた春子は、津軽で育ったことから鹿児島弁と津軽弁が混ざった強い訛りを持っていました。
そのことが原因で、舞妓を目指しても受け入れてもらえない春子ですが、そこに偶然居合わせた言語学者の京野は、訛りを消して立派な舞妓にしてみせると名乗りをあげます。
春子は見習いとして舞妓修行を始め、少しずつ成長していく姿が描かれています。
また、この作品はミュージカル映画でもあるので、上白石さんの透き通った歌声にも浸ることができる点が魅力です。
演技も歌声も楽しめる作品。贅沢ですね!
上白石萌音ってどんな人?
ここまで上白石萌音さんの出演作品に触れてきましたが、次は上白石萌音さん本人に迫ってみましょう。
上白石萌音さんは1998年1月27日に鹿児島県で生まれました。
子どもの頃から歌や踊りが大好きで、ミュージカルスクールに通い始めたことをきっかけにオーディションを受け、芸能界入りを果たしました。
お父様が社会科の教師で、メキシコの日本人学校で勤めていたことから、小学校の3年間はメキシコで生活をしていたそうです。
そのため、スペイン語と英語を話すトリリンガルで、若手女優トップレベルの語学力の持ち主と言われています。
また、妹の上白石萌歌さんも女優や歌手として活躍されており、姉妹で出演した作品もあります。
演技も歌もこなす姉妹、羨ましいですね!
さまざまな役を演じてきた上白石萌音さんですが、バラエティー番組やSNSなどを見ていると、愛嬌たっぷりで素敵な笑顔が印象的です。
男女問わず共演者の方々とコミュニケーションを取っている場面も多く見られ、明るく謙虚な女性といった印象を受けます。
まとめ。
「カムカムエヴリバディ」の橘安子、ヒロインの上白石萌音さんについて紹介しました。
愛情たっぷり育てられた安子と安子を演じる愛嬌たっぷりの上白石萌音さん。
どこか似ているものを感じます。
そんな安子の物語を描いた岡山編。
今後は、特に稔と勇との関係性の展開に期待して、上白石萌音さんがどのように演じるのか楽しみに見ていきたいと思います。
また、岡山編は戦争の時代も含まれた作品です。大正14年から昭和初期まで、出会いと別れをリアルに描いてくれることを期待したいと思います。
ラジオ講座とあんこと野球、さらにジャズと時代劇をテーマに書き下ろしたオリジナル作品朝ドラ・カムカムエヴリバディ。
史上初となる3世代のヒロインの物語ですね。はたして最初のヒロイン安子はどんな人生を歩むのでしょうか?
ゆっくりと視聴していきます。