2024年前期の朝ドラ「虎に翼」でキャストの岩田剛典さんは主人公・寅子の大学のクラスメイト“花岡悟”を演じます。
岩田さんは朝ドラ初出演です。岩田さんも法学部出身ですので「六法全書」を勉強したこともあるそうです。
ですので、役の花岡の気持ちが分かることでしょう。ではその花岡はどんな学生で法曹界ではどんな人間だったのでしょうか？
朝ドラ「虎に翼」でキャストの岩田剛典が演じる「花岡悟」の学生時代。
第3週「女は三界に家なし？」の15話のエンディングで登場しますね。ですので、本格的に登場するのは次週からでしょう。
寅子とクラスメイトの花岡悟とは。
花岡はとてもスマートな学生ですが、実は自分自身に自信がありません。ですが変にプライドだけは高い学生です。
第4週で花岡の内情も暴露されますが、花岡は梅子の助言で救われるのです。
⇒2024年前期朝ドラ「虎に翼」第4週「屈み女に反り男？」のあらすじ（ネタバレ）と感想。
寅子のとの初対面はとても紳士的でした。男尊女卑の時代でなぜなのかはあえて度量の大きさを示したのかも知れません。
ただそれは悟が覆っていたプライドで内心は違いました。
第4週「屈み女に反り男？」で寅子たちを好意的に迎え入れる姿はなんか不自然さを感じるのでした。
悟と寅子の恋愛感情は？
初対面からしばらくたっても喧嘩が多くそれは気があるからなのか、と思うようなシーンもありました。
でも恋物語（結婚）には発展しないと思います。
それは、たぶん女性が生きづらい社会の中で寅子はあえて荒波を乗り越えていくような女性であることを悟は分かっていたのでしょう。
いや、花岡はあきらかに寅子を好きだったと思います。ただ、恋愛と結婚は別で、彼は自分の奥様は家庭にいてほしいと思っていたのです。
寅子は法曹の世界で活躍できる女性であることを分かっていたのです。
朝ドラ「虎に翼」でキャストの岩田剛典が演じる「花岡悟」の戦後。
花岡が寅子と法曹会館でばったり会ったのは昭和16年でした。婚約者と一緒で寅子たちは戸惑っていました。
寅子と会う。
そして、次に寅子と会ったのは戦後の昭和22年です。寅子が昼食を取る日比谷公園のベンチでお弁当を食べようとしていた時でした。
6年ぶりに再会した花岡は少しやつれていました。それは彼が持っていたお弁当箱の中をみれば分かります。
麦飯のおにぎり一つと一枚の沢庵でした。これでは栄養失調になってしまいます。でもこれには彼の正義があったのです。
花岡は、専任判事として食糧管理法違反の事件を担当していたので、闇市での買い出しには手を出していません。
法の番人として生きていたのでしょう。そんな花岡ですが、第50話のエンディングで彼の死が報じられました。
→2024年前期朝ドラ「虎に翼」第10週「女の知恵は鼻の先？」のあらすじ（ネタバレ）と感想。
花岡の死は…
11週では花岡の死が新聞でも報道されました。その新聞を読む轟の姿が…
寅に翼に出演しているキャストの一覧はこちら。
朝ドラ「虎に翼」でキャストの岩田剛典が演じる「花岡悟」のモデルは山口良忠判事。
次週11週の予告でも花岡悟の死は新聞で報道さていました。それほど社会に一石を打ったのでしょう。
闇市を裁く人間が闇市での食料は手を付けられないと清廉潔白な立場を貫いたのでしょう。
気になった49話。桂場と花岡の会話。
寅子と6年ぶりに会った花岡は自問自答したかったのか？なぜか桂場に会いに行きました。
そこで彼は、人としての正しさと司法としての正しさがここまで乖離しているとは思いもしませんでした。
でもこれが私たちの仕事ですねと言って桂場の元から去っていきました。これが最後の対面だったのですね。
花岡悟のモデル山口良忠は
第11週ではその詳しい死因が描かれます。予告編に「判事がヤミを拒み、栄養失調で死亡」という見出しの新聞が映りました。
花岡は実在した人物・山口良忠判事をモデルにしていたのです。
山口判事は佐賀県福地村（現・白石町）の出身で、1913年に生まれ、京都帝国大学法学部に進み、1938年の高等試験司法科に合格しています。
佐賀出身と試験合格も、花岡と共通しています。
まとめ。
昭和1桁の時代で大学に女性が入学すること自体が珍しいと思います。ですので男子学生の皆さんもどのように接して良いのか本心では迷っていたのではないでしょうか。
そんな中で真っすぐであらゆる困難を乗り越えていく一人の女性・寅子と接した時に悟は自身の人生を見つめ直しながら今後の生き方にかなり影響を受けたのではないでしょうか？
岩田さんがどのような演技で二人の関係を表現するのかにも注目しながら第4話以降を楽しみに視聴していきます。
